バッテリーって冬には性能が落ちる・・・という話を聞いたことがある多いかもしれません。
ただ、”なぜ冬場にバッテリーの性能が下がるのか?”その理由ってご存知でしょうか?
ココ、重要なのですが、『劣化ではなく、性能が下がる』のです。
ということで、今回はバッテリーの超簡単な仕組みと冬場に性能が低下する理由、および冬場のバッテリー性能低下の対処方法について解説します。
超簡単、バッテリーの構造と仕組
まず、バッテリーと聞いて一番最初に思い浮かべるのはこんな感じのバッテリーと思います。
これは鉛バッテリーと呼ばれるものですが、中身は至ってシンプルで
- 陽極にあたる二酸化鉛
- 陰極にあたる海綿状鉛
- 電解液の希硫酸
のこの3つで構成されています。
なぜこの3つで電気が発生するのかというと、超簡単に言うと、バッテリー内部で化学反応が起きて、電気が発生します。
もしかしたらやったことある方いらっしゃるかもしれませんが、レモンやミカンを半分にぶった切って、アルミの板と銅板ぶっ刺して、銅線繋いでやると果物電池ができますよね?
それと同じ原理です。
レモン電池も同じで、レモン汁(電解液)を陽極(銅板)と陰極(アルミ板)を繋いでやると、電子の流れが発生して電気を取り出すことが出来ます。
ということで、これがバッテリーの構造・仕組みです。
非常に簡単な構造であることが分かりますね(*´ω`*)
何故冬場に性能が低下する?
次に冬場に性能が低下する理由です。
上述した通り、バッテリーは化学反応を利用して電気を作り出しています。
ただ、この化学反応は周囲の温度によって反応のしやすさが変わってしまいます。
周辺気温が低いほど、反応が起き辛くなり、結果取り出せる電気が減ってしまいます。
取り出せる電気が減ってしまうというのは、バッテリーが弱った状態と酷似していますので、このせいで冬場はバッテリーが弱るとかバッテリーが上がると考える人も沢山いらっしゃるかと。
ただ、バッテリー上がりは単純に電池切れ、冬の性能低下は電池切れではなく一時的な性能の低下なので、厳密には異なります。
ちなみにこのバッテリーの性能低下は鉛バッテリーだけではなく、現在身の回りで大量に普及しているリチウムイオンバッテリーやその他反応を利用しているバッテリーも同様に起こります。
以前、日産のリーフに乗っていた、という話は昔記事にしたことがあるのですが、その中でもリーフを降りた理由の一つに冬場の走行可能距離の低下(=低温による電池性能の低下)も含まれています。
充電、バッテリーや走行距離の問題について 電気自動車(日産リーフ)は買いか? 元EV所有者が語る!
対処法はある??
さて、バッテリーの冬場の性能低下について書きましたが、じゃあ対処できるの?というと・・・
対処と言うのはなかなか難しいですね・・・
そもそも、バッテリーの性能が下がっているだけで、エンジンがかかるのであれば気にしなくてもイイですし、劣化と低温による性能低下によるダブルパンチでセルが回らないのであれば、バッテリー温めるよりもジャンプスタート(生きているバッテリーをケーブルで繋いで)する方が速いので・・・(; ・`д・´)
ということで、最初のほうに書いた通り、出来ることは対処ではなく対策なので、冬前にバッテリー性能低下(セルのかかりが悪いとか、電装品の動きがおかしいとか、エンジンの回転数に合わせてライトの明るさが絶えず変化するとか)を感じたら、新しくしておく、というくらいかと(*´ω`*)
あと、これは丁度私が気になっているものですが、スマホのモバイルバッテリーあるじゃないですか?
あれの大容量版があって、それがクルマのジャンプスタートにも使える!みたいな触れ込みの製品が、結構あります。
丁度、バイクのバッテリーが死んでいるので、実際このジャンプスターターを購入して、試してみようかと思っています。
これがバッチリ使えるのであれば、ケーブルも不要で、スマホのモバイルバッテリーにもなるので一石二鳥ですね(*´ω`*)b