こんばんわ、たまです。
今日は先日紹介したバイクの種類に記載した5種類のバイクのうち、スーパースポーツ(SS)というバイクについて、少し詳しく紹介させていただきます(╹◡╹)
※Kawasaki ZX-10R Kawasaki HPから引用
スーパースポーツバイク(SS)とは
スーパースポーツバイクとは、その名の通り、スポーツ走行向けのバイクです。それも、高速道路やワインディング路で性能を発揮することはできず、全性能を使い切ろうと思えば、サーキットへ持ち込んでの全開走行をしなければならないほどの性能を秘めています。といっても、バイクの性能が凄すぎて、並みのライダーではその性能をフルに発揮できません。
レース関係者ですら、バイクに乗せられている、と語るほどの性能を秘めたバイクです。
特徴
SSバイクの特徴は大きく分けると下記のとおりです。
- 車体全体を包み込むカウルを纏ったフルカウルバイクである
- 超高性能な多気筒エンジンを搭載している
- そのエンジンパワーを受け止めるための強固なフレームが奢られている
車体全体を包み込むカウルを纏ったフルカウルバイクである
SSバイクの特徴として、初見で目を引くのは、車体全体を覆うカウリングだと思います。
※HONDA CBR250RR HONDA HPから引用
フロントカウルからリアまでプラスチック、もしくはカーボン製のカバーで覆われています。これは、高速走行時、バイクに当たる風の流れを整流化して空気抵抗をできる限り減らすためのガイドのような役割をもち、ライダーが乗った状態の風の流れをうまく後方へ流すためにあのようなカウリング形状となっています。
リアカウルがフレームごと大きく跳ね上がっているのも、ライダーの頭から背中を伝ってきた空気の流れを、後方にうまく流すルートを作るためです。。
それゆえ、SSバイクの形状はどうしても各社とも似たような形状になってしまいますが、細部の作りや色などで差別化している印象ですね。
超高性能な多気筒エンジンを搭載している
またエンジンは、より出力が出せる多気筒高回転型が搭載されていることがほとんどです。SSバイクと呼ばれるのは大体が600cc or 1000ccの直列4気筒DOHCエンジンを積んだもの(日本の場合)で、その出力は600ccでも120馬力ほど、1000ccともなると200馬力に到達するものも出てきています。
※YAMAHA クロスプレーンエンジン CP4 YAMAHA HPから引用
これ、どれくらいすごいかというと、特に1000ccクラスになると、パワーウェイトレシオ(出力を重量で割った値。小さいほど動力性能が高いとみなせます)が1PS/kg程(YZF-R1 出力200PS/車両重量200kg)になってきます。
ではこの値をスポーツカーと比較してみましょう。
私達の身近にあるスポーツカーと言えば、トヨタ86/スバルBRZかと思います。
この車のパワーウェイトレシオは6.25kg/PS(1250kg/200PS)です。
なので正直SSバイクの相手になりません。
では、2.0Lターボ4WDのWRX STIと比べてみましょう。
※SUBARUのHPより引用
1330kg/320PSですのでパワーウェイトレシオは4.16kg/PSです。まだまだ話にならないレベルです。
ではいっそのこと、ランボルギーニの最高峰アヴェンタドールと比較してみましょう。
※wikipediaより引用
1525kg/750PSなので2.03 kg/PSです。ようやく600ccのSSバイクと同じレベルまで来ましたが、1000cc SSには届きません。
というくらいぶっ飛んだ性能を持つバイク群です。
0-100km/hまでの加速すピードは約3秒。日産GTRに匹敵します。そして、一般道でこの加速についてこれる車はまずいないでしょう。(ついてこれそうな車が居てもヨーイドンしてはいけません(*´ω`*))
※ちなみに、いくら早いと言ってもバイクが速いのは直線だけです。それこそ400ccネイキッドでも、並みの車では追いつけないでしょう。
一方で、コーナリングスピードで4輪でグリップを稼げる車には敵いませんので、勝負を仕掛けてはいけませんし、逆に勝負を挑まれても相手にしないようにしましょう。
これは、鈴鹿サーキットでのF1のタイムとMotoGPのタイムを比較すれば一目瞭然で、4輪車の方がタイムは全然良いです。
そのエンジンパワーを受け止めるための強固なフレームが奢られている
※HONDA CBR1000RR HONDA HPから引用
また、フレームは軽量かつ柔軟な設計に耐えるアルミ製が奢られていることが多いです。HONDA CBR1000RRのシャシー説明文を引用すると、
-メインフレームは、中空アルミダイキャスト製の基本仕様を踏襲し、CAE解析と走り込みにより、エンジンハンガーの剛性を調整し、路面からの入力に対する俊敏な応答性を追求している。
スイングアームには、クロスメンバー部分をアルミ鋳造、右側アームをガルアームタイプのアルミプレス成形、左側アームをアルミ押し出し成形とアルミプレス成形によって構成したハイブリッド構造を採用。各部肉厚の最適化により軽量化を図り、左右の剛性バランスをシンメトリーとするよう設計。合わせて大径リアアクスル採用による剛性バランスの最適化を図り、高剛性としなやかさを両立している。-
ということで、アルミを採用することでコストが上がっても、軽量化と高剛性化を両立した高性能シャシーを纏っていることが分かります。
その他ブレーキシステムや制御システムもその時代最先端技術が奢られ、他の種類のバイクとは一線を画す性能を与えられています。
欠点は?
もちろんこんなトンデモ性能のバイクにも欠点はあります。
- 価格が高い
- スポーツ走行以外には適さない
- 維持にもお金がかかる
といった点です。
価格が高い
これはもう値段を見ていただければ分かるのですが、1000ccのSSともなると200万円を超えてきます。YZF-R1Mとなると、300万円越え(; ・`д・´)
道具として買うには高すぎる値段設定ですね。それだけ高級な部品が奢られているということですが・・・。
スポーツ走行以外に適さない
適さないだけで、使うことはできます。が、色々としんどいです。もちろん足りないのではなく、性能を持て余すことになります。
そして、SSバイクのライディングポジションを見てほしいのですが、ライダーを部品の一部と考えているかのようなポジショニングを取らなければなりません。
※HONDA CBR1000RR HONDA HPから引用
これが空気抵抗を抑える最適なポジションなのでしょうが、楽な姿勢ではないですよね。これでロングツーリングをされる方は本当に尊敬します。
維持にもお金がかかる
上記にも書いた通り、エンジンは非常に高性能であり、エンジンパワーを生かすためのエンジンオイルも、強力な制動力を生むためのブレーキおよびパッドも高級品が奢られています。
もちろん、200馬力という大馬力を一手に受ける後輪タイヤなどは、グリップ力の高い高性能なコンパウンドを配合した高級タイヤが要求されますし、前輪タイヤも高速走行している状態でグリップを得ながら舵切りをするための性能が要求されます。
車体を覆うカウリングも、1枚で数万円しますし、一度転倒してしまうと数枚を交換しなければならないこともありますので、『一コケうん十万円』といった言葉が囁かれるほど。
従い、高性能を維持するために、消耗品自体も高品質とならざるを得ず、我々一般ライダーからすれば不必要とも思える高級品を投入する必要があり、お金がどんどん消えていきます。
まとめ
と、このようにメリットデメリットを記載しましたが、簡単に纏めると、他を全く寄せ付けない超高性能なバイクですが、使いやすいとは言えず、消耗品にもお金がかかるといった特徴を持ちます。
ただ、デメリットは痛いものの、バイクという機動性を武器にする乗り物においてはSSバイクはその究極ともいえる存在であり、それを所有をしている方は、バイク仲間の中でも一目置かれること間違いありません。
そして、そのスタイルは、各機能を究極に突き詰めた結果、『美』とも呼べる完成度を得ており、全バイク中でも最もカッコイイと言ってしまっても良いのではないでしょうか?(これは人それぞれの感性によりますが)
そして、そんなバイクですから、もちろん乗ればスポーツカーを凌駕する性能を手中にでき、その優雅さから休憩中に自分のバイクを眺めて所有感を感じる。
バイク乗りなら誰もが目指すバイク筆頭の種類であると思います(*´ω`*)
私もその一人ですが、あのライポジは腰痛に響く・・・
以上!
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