こんばんわ、たまです。
ネットサーフィンをしていると、面白い記事を見つけました。
『車・バイクを綺麗に維持している人は交通事故に遭いにくい』
というもの。はてさて、どういうことなのか・・・。
どういう理屈?
なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、こういう理屈のようです。
→ 愛車を大切にするドライバーはクルマを傷つけたくない
→ 無茶で乱暴な運転は避ける
→ となると、交通事故に関わる確率は低いのでは?
→ そういう愛車を愛する人は掃除もマメにしているはず
逆算的ですが、たしかに言いえて妙です。
そして、日本モータージャーナリスト協会 副会長 菰田潔さんも同様のことを考えているそうです。
その根拠は?
その理由はハインリッヒの法則に基づきます。
ハインリッヒの法則は、ググっていただければ結構出てくると思うのですが、アメリカの損害保険会社に勤めるハーバード・ウィリアム・ハインリッヒが発表した論文中に記載されたもので、ある種の統計のようなものです。
その内容を一部抜粋すると、
『傷害は伴わないが類似した災害が多数発見されることがよくある。潜在的有傷災害の頻度に関するデータから,同じ人間の起こした同じ種類の330件の災害のうち,300件は無傷で,29件は軽い傷害を伴い,1件は報告を要する重い傷害を伴っていることが判明した。このことは5000件以上について調べた研究により追認されている。』
どういうことでしょう?簡単に要約すると、
1件の重大災害の前には29件の微小災害が発生し、さらにその下には300件のヒヤリ・ハットが発生している、というものです。つまり、重大事故が発生する前には、事故にはならずとも多くのインシデントが発生しているということです。
この考え方、よく企業の安全教育でも出てくるのですが、上記を正とするならば、300件のヒヤリ・ハットを防げば、重大事故の発生を防ぐことができる、と考えられています。
実際の事故の状況は?
そこで、実際のバイクで事故に遭う際の原因を調べてみると、出会い頭の事故と右直事故が最多となるようです。
出会い頭の事故については、原動機付自転車が多く、右直事故は125cc以上の軽二輪以上が大半を占めているということです。
どちらの事故も、慎重な運転を心がけていれば回避できるものです。
この先で交差する道路から車が出てくるかもしれないから減速しよう、右折車両が急に飛び出てくるかもしれないから回避可能な速度まで減速しよう、、、といった感じですね。
では、そんな慎重な運転を普段からしている人はどんな人か、というと確かに車・バイクを綺麗に維持しており、車・バイクを大事にしている人、そういうことを心がけている人というのは当てはまる気がします。事故に遭わないようにするというよりは、愛車(しいては自分)を守るために慎重になるという点で。
また、バイク・車の維持に関しては、こまめな清掃も含まれると思いますが、愛車をこまめに手入れすることで、昨日まで無かった傷や部品の劣化にも気づけるため、車体不具合による事故も未然に防げることになります。
まとめ
実際、事故を起こした人が普段から愛車を綺麗に保つ、大事にしているかという統計はありませんので証明はできないのでしょうが、話としては筋が通っている気がします。
もちろん、上記をしていても相手からぶつかってこられては防ぎようがありませんので、それにはそれでプロテクターや装備等対策が必要となりますね。
とはいえ、ちょっと強引な点もあるかもしれませんが、特に事故に遭うと損害が大きくなる傾向のあるバイクにおいて、バイクを綺麗に保つ、大事にすることが事故の遭遇確立を下げることができるのであれば、洗車という行為は一石二鳥の行動ですね。
そして、もしあなたが最近『ヒヤっとすることが多いな』と感じているのであれば、重大な事故に遭遇する可能性が高まっている状態ですので、一度最近の自分の行動を顧みて、事故を起こす、若しくは事故に遭いそうな運転をしてしまっていないか、考えていただければと思います。
以上。
↓バイクや車の洗車について、身近にあるものでできる方法を解説しています。
