こんばんわ、たまです(*´ω`*)
本日ネットを眺めていると、スカイアクティブXのスペックが発表(欧州仕様)になったとの記事を見つけました!
昨日試乗してきたMAZDA3、実は今日も嫁さん連れてディーラーに行ったりして、かなり熱が上がってきている(笑)のですが、発表されたスペックを、同クラスの他のガソリンエンジンと比較して、その性能を予測してみたいと思います(*´ω`*)
スカイアクティブXのスペックについて
さて、気になるスペックは下記の通り(*´ω`*)
■SKYACTIV-X(欧州仕様)
シリンダー配列:直列4気筒
排気量:1998cc
内径×行程:83.5 mm×91.2mm
圧縮比:16.3
最高出力:180ps(132kW)/6000rpm
最大トルク:224Nm/3000rpm
給気方式:スーパーチャージャー
カム配置:DOHC
使用燃料:RON95 (日本で言うハイオク)
まず、気になる点について少し解説・考察をしていきます。
圧縮比について
まず、圧縮比が16.3という、ガソリンエンジンとしては、とてつもなく高い圧縮比に驚かされます。
普通のガソリンエンジン(圧縮比12前後)なのでそれよりも圧倒的に高く、一方で、通常のディーゼルエンジン(圧縮比18前後)と比べると少し低い、丁度中間くらいの圧縮比のようです。
このことだけでも、随分前に記事にしたスカイアクティブXの記事に記載の通り、マツダ渾身の高圧縮比ガソリンエンジン(スカイアクティブ-G)と同じく渾身の低圧縮比ディーゼルエンジン(スカイアクティブ-D)の特性を併せ持った、新しいシステムのエンジンとなっていることがわかります(*´ω`*)
(※スカイアクティブGとDの特性と、それを併せ持った新しいスカイアクティブXのシステムについての解説は下記記事で行っています。別ウインドウで開きます)
燃費とパワーの合わせ技! マツダ3に搭載される新技術、スカイアクティブXというシステムの凄さを紹介!
まるでこのエンジンの開発のためにスカイアクティブGとDを開発していたかのような・・・。
ひょっとすると、まさにその通りなのかもしれません(*´ω`*)
新しい技術を開発して、それを掛け合わせることで更に高性能なエンジンを作り出す。
ある意味で、トヨタを代表するエンジンとモータのハイブリッドシステムのように、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを用いたハイブリッドシステム、と言い換えることも可能ですね。
特に日本人はハイブリッドという言葉に敏感ですので、この謳い文句はユーザーの獲得に使えるかもしれません(*´ω`*) (もうすでに使われていたりして・・・?笑)
出力について
一方、出力の方へ目をやると、一見2.0Lエンジンにしてはかなりの出力だ!・・・・と思えるのですが、注意したいのは『スーパーチャージャー搭載でこの出力』ということ。
そう考えると、あれ・・・意外と低い?と思ってしまいます(^-^;
今あるエンジンでこのスペックに近いのは、ホンダのシビックに搭載されている1.5Lターボエンジンかと思います。そのスペックは下記の通り。
シビックハッチバック MT仕様 1.5Lターボエンジン
- 最高出力:134kW[182PS]/5,500rpm(6MT)
- 最大トルク:240N・m[24.5kgf・m]/1,900-5,000rpm(6MT)
こうみると、スカイアクティブXのエンジンは、シビックのエンジンと比べて馬力で1.4kW[2PS]、トルクでは16N・m(1.63kgf・m)劣っています。
一方で、NAのエンジンにも近い数値を見つけました。
レクサスのUXやトヨタ新型RAV4に搭載されている2.0Lのダイナミックフォースエンジンです。
そのスペックは下記の通り。
レクサス UX200 2.0L自然吸気エンジン
- 出力:128kW (174PS)/6,600rpm
- トルク:209N・m (21.3kgf・m)/4,000-5,200rpm
このエンジンと比べると、スカイアクティブXのエンジンは、レクサスUXのエンジンと比べて馬力で4.4kW[6PS]、トルクでは15N・m(1.68kgf・m)勝っています。
このダイナミックフォースエンジンは、2.0LのNAエンジンにしてはかなりの高出力ですので、この数値よりも高い出力を出せているということはそこそこのパワーを持ち合わせていることが想像できます。
ただし、シビックの1.5Lターボよりもスペックが低いため、必要十分であはあるものの、ここぞというときのパワーは不足している可能性がありますね(^-^;
どんな特性のエンジンなのか?
さて、次は分かる範囲でエンジンの特性を想像していきたいと思います。
■SKYACTIV-X(欧州仕様)
シリンダー配列:直列4気筒
排気量:1998cc
内径×行程:83.5 mm×91.2mm
圧縮比:16.3
最高出力:180ps(132kW)/6000rpm
最大トルク:224Nm/3000rpm
給気方式:スーパーチャージャー
カム配置:DOHC
使用燃料:RON95 (日本で言うハイオク)
さて、再度エンジンスペックに目を通していきますが、最高出力の発生ポイントは6000rpmということで、最近の加給エンジンにしては割と高回転側で最高出力を発揮するようです。
そして、最大トルクの発生ポイントはというと・・・なんと3000rpm (^-^;
ガソリンエンジンに比べるとかなり低回転で発生しているようで、この辺はしっかりディーゼルエンジンのトルク特性が出てきているようです。
とはいえ、厳密にはトルクカーブがないのでわかりませんが、最近のダウンサイジングターボのような極低回転から中回転域までずっとフラットなトルクが続く、というわけではなさそうですね。
参考までに、1.2Lターボを積むカローラスポーツのトルクカーブ(赤)を示します。
最近のダウンサイジングターボはこのように、フラットなトルク特性を示すことが多いのですが、その場合は〇〇kgf・m(1200~4000rpm)といったように最高トルク発生点が帯のように発生(制御される)します。
このような表記がないということは、もしかすると最大トルク発生ポイント付近で出力の山が発生し、さらに回転数が上がっていくに従って、再度最高出力を発生するポイントに向かっていく、トヨタ86やBRZのような『ふたこぶラクダ』状の出力カーブになっているのかもしれませんね(*´ω`*)
この場合は、低速域で豊富なトルクを感じさせた後、エンジン回転数の上昇に伴って、出力がグングン増していく、という感覚をよりはっきりと感じ取れる(らしい)ので、面白さを感じ取れるエンジン特性になっています。
ということから、ひょっとすると運転することの面白さと出力、そして燃費(は今回データ見つけられず検証できませんが)を両立させた、とても素晴らしい物に仕上がっている可能性があります(*´ω`*)
そして気になるマイルドハイブリッドシステムの採用。
(※マイルドハイブリッドについては下記記事で解説しています。別ウインドウで開きますので、興味があれば開いておいて後で読んでみてください(*´ω`*))
軽自動車にもマイルドハイブリッドの時代!価格が安く、燃費が良くなるその仕組みについて!実は高級車にも採用されてる!?
このマイルドハイブリッドの搭載目的が気になりますが、単に欧州勢が積極採用している高電圧型のマイルドハイブリッドを取り入れただけなのか、それとも車の特性づくり(例えばエンジンは高回転側に出力特性を振って、低速側はモーターアシストで補う考え方とか)に採用しているのか、気になるところですね!
いずれにしても、特性に関しては実際にレビューが出てこないとわからないので、何とも言えませんが、今発表されているスペックを見るだけでも妄想が止まりません笑。
早く実際に試乗してみたいですね!楽しみです(*´ω`*)
まとめ
ということで、初めて?旬なネタを取り入れた記事にしてみました。
簡単に纏めると、
- ガソリンエンジンとは思えない高圧縮比を持ち、マツダ渾身のスカイアクティブGとDの特性をうまく併せ持たせたスペックであることが分かる。
- 出力的には突出して良いというわけではなく、2.0LのNAとしてみれば高出力、しかし、スーパーチャージドエンジンと考えると、そこまで高いスペックではない。
- 最大トルクの発生点が非常に低回転で発生していることからディーゼルの特性が色濃く出ており、豊富な低速トルクが得られていると考えられる。
- 一方で、最高出力発生点は非常に高回転側に寄っており、ひょっとするとスポーツカー等が採用する最高トルクと最高出力発生点の2か所でコブができるタイプの運転して面白いと感じやすい出力特性が付与されているかも??
- マイルドハイブリッド採用で、低速域でのトルクは更にアシストを得られ、これによって全体の出力特性をどう調整しているのか非常に楽しみ。
個人的にはとても気になっている車とエンジンなので、また新しい情報があれば、どんどん調査・試乗して、解説加えていきたいと思います(*´ω`*)
ということで、今回は以上です!
最後までご高覧いただき、誠にありがとうございました(*´ω`*)