クルマを買い替えるときに大事なこと 『下取り査定』で損していませんか? 下取りと買取の違いについて

知らないと損をしてしまう情報

こんばんわ、たまです。

 

今日は、下取りと買取という話です。

というのも、最近従妹が車を買う、というような話が出てきているのですが、今乗っている車を下取りに出そうとしているようなのです。

 

ですが、ちょっと待ってください。ディーラーでの下取りって値段が付きにくく、ほとんどの場合が損をする、という話はご存知でしょうか?

実体験も併せて、その仕組みを解説します(*´ω`*)

 

 

ディーラーでの下取りでは損をする理由

なぜディーラーでの下取りは、買取店での売却と比べて安くなってしまうのでしょうか?

その理由を下記に記載します

 

ディーラーは下取り車両価格を低めに見積もっていることが多い

まず、ディーラーの仕事は、顧客に対して新車を売るのが仕事です。そこで、セールスマンは戦術として、お客様にお得感を伝えることで、その取引がお買い得である、という印象を植え付けることで、購入を促すことが多いのです。

 

具体的には、

『下取り車両の価格をアップします!!』

 

とか、

 

 

『本当は値段が付かないのですが、うちで購入していただけるなら〇〇円で下取りいたします!』

 

 

というような言い方で、購入者が得をしているような物言いをするのです。

 

でも、少し考えてみて下さい。下取りすることで私たちは本当に得をしているのでしょうか?

 

実は、そうではないことがほとんどです。

 

というのも、一つは最初に書いた通り、ディーラーは新車を売るのが仕事ですので、中古車を引き取って中古販売店に回すとか、需要の高い海外へ売り捌くといった能力に秀いているわけではありません。

 

つまり、ディーラーは中古車を(高い値段で)売る能力が低いのです。

 

ということは、下取り車両をできるだけ安く仕入れなければ、その取引によって自社(ディーラー側)が損をしてしまうことになります。車両本体の値引きに加え、下取り車両価格を高くしてしまえば、ディーラーの利益はどんどん減っていきます。

 

なので、ディーラーとしては下取り車両はできるだけ安く買ったほうが都合が良いのです。

 

 

本当は値段が付かないのですが、特別に〇〇万円で下取ります!は本当??

セールスの常套句ですが、この言葉に隠された真意は分かりますか?

 

これは最初の下取り提示額を低く見積もり、価格をアップすることで、客側に〇〇万円も得しちゃった♪といった気分を持たせ、購入意欲を上げるための心理戦なわけです。

そして、その見積もりを作るのはディーラーなわけですから、その金額もディーラーがが自由自在に操作できるのです。

 

例えば、ディーラーのセールスマンが、

 

『この車、相場では下取り価格5万円なのですが、うちで購入していただければ10万円で下取りさせていただきますよ!』

 

 

と言ったとします。普通に考えれば、「ラッキー!!5万円も得しちゃった♪」と、なりますね。

でも、実はこの車の一般的な買取相場が20万円だった場合、この取引は得でしょうか?損でしょうか?

 

考えるまでもなく、10万円も損をしていますよね。。。。

 

「いやいや、ディーラーで下取り価格表を見せてもらったから本当だ!」という場合もあるかもしれません。実際、私もその表を見せられながら下取り価格の交渉をしたことがありますが、その表も、ディーラーで作っている、もしくはディーラー側の都合の良いようなデータで構成されている可能性があります。

だって、我々購入側はそういった事情には疎く、その数値が本当かどうかを調べることなんてできませんので。。。

 

2.1項に記載した通り、基本的にはディーラーは下取り車を低価格で購入したいと思っていますしね。

 

ということから、ディーラーでの下取り価格情報だけでは、その下取り価格が適正かどうか分からず、その情報を鵜呑みにしていると、知らず知らずのうちに損をしている可能性があります。

 

 

下取り車の値段を高く、相場以上に引き上げるためには??

さて、ディーラーで下取りした際の問題点は2項に記載した通り、

 

  • ディーラーは下取車を売り捌くルートを持っていない
  • 下取り価格を自由に設定できる(つまり、低く提示して値段を上げることでお得感を出す)

 

という点です。

 

これは、ディーラーで下取りをしてもらう以上、ある程度仕方のないことなのですが、ここであきらめる必要はありません。下取りよりも高く自分の車を査定してもらう方法があります。

 

 

これらのディーラー下取りでの問題点を、逆に考えてみてください。

つまり、

  • 中古車を売りさばくルートを持っている
  • 提示した下取り価格が適正な値であることを販売者が確認できる

ということですが、このような強みをもつ業者に車を売却することができれば、自分の車を相場と同等、あるいはディーラーの提示した相場以上の値段で売却することができるのです。

 

では、このような会社とは、どのような会社なのか。

 

皆さんご存知のガリバーやビッグモーター、ラビットといった、中古車買い取り専門業者がこれに当たります。

 

 

中古車買い取り専門業者とはどんな会社?

 

中古車買い取り専門業者とは、自動車ユーザーの方々が様々な理由で車を手放す際、その車を買い取り、自社の流通に乗せて売却することで利益を生み出している会社です。

 

つまり、中古車を買い取り、その車を自社で捌く事に長けた業者となります。

 

でも、それってディーラーの下取りとどう違うのか?(*´ω`*)

 

オートオークションへの転売

多くの車買取業者は、買い取った車をオートオークションと呼ばれる中古車を取り扱う業者へ流し、そこで利益を得ます。

オートオークションとは、中古車販売店やその手の職業の方のみが参加できるオークションのことで、一般人は参加できない裏オークションのようなものです(もちろん、怪しいことをしているわけではありません笑)

簡単に言えば、買い取ってきた中古車を中古車販売店が落札、海外へ流すことを目的にしたバイヤーが落札したりして、中古車を流すためのシステムです。

 

そして、そこで落札される方々は、ディーラー、およびディーラー直結の中古車販売センターに比べると中古車販売で利益を出せる方々ですので、このオートオークションへ出すことで、落札額との差額分を利益として得ることができます。

 

また、オートオークションへ出品された車の一部は、国内のユーザーだけでなく、海外のユーザーにも車を販売するルートを流れることがあります。ここが重要なのですが、これが、値段が付かないかも、、、という車でも買い取れる強みです

 

よく、海外に日本の中古車が流れている、とか、走行距離の多い車が海外へ売り飛ばされている、といった話を耳にすると思います。

 

日本で売れそうにない車(例えば傷がある、とか過走行とか)も、海外であれば販売できるのです。車の傷を気にしたり、走行距離10万kmで買い替えないと・・・みたいなイメージがあるのは日本だけなので・・・(^-^;

 

そういったことからも、買い取り業者は中古車の扱いに強く、結果、ディーラーでの下取りよりも高い金額で車を買い取ることが可能なのです。

 

自社店舗で買い取り、整備して再び販売

また、一部の中古車買い取り専門業者は、買取だけでなく自社で買い取った車をそのまま販売していることがあります。

 

一方、新車のディーラーも、トヨタだとT-Value、ホンダや日産もそれぞれ中古車販売のチャンネルを持っていますが、ディーラーが中古車を販売するためには、やはり中古車販売の店舗を持つ必要があります。

 

でも、店舗を持つ、販売員を配置する、車を管理するといった作業全てにコストが掛かります。ということは、中古車販売の為に余計にコストをかける必要があります。(なので、下取り価格も上げられないのです)

 

一方で、ガリバーやビッグモーターは、中古車両がズラッと並べられている大型店舗が幹線道路沿いに設置してあることがありますよね。

これは、買取と同一店舗(もしくは同一の看板を掲げる関係会社)で販売できるシステムがあるために、経費節減にもなりますし、オートオークションを通さずにユーザーへ届けることができるので、利益率も良い。

 

 

これらが中古車買取店の強みです。

 

これがあるので、ディーラーでの下取り額以上の買取額を提示することができるのですね(*´ω`*)

 

買い取り業者に、さらに高く買ってもらうためのコツ

ということで、ディーラーで下取りしてもらった場合よりも買い取り業者に売ったほうが、買取額が高くなる理由については理解していただけたかと思います。

 

しかし、買取側もディーラー同様に、買取額を低くすれば自社の利益になることは分かっています。従い、ディーラーよりも買取額相場は高めに提案してくるかもしれませんが、それが適正な価格かどうかはまだまだ疑わしいです。

 

ということで、単に買い取り業者に依頼するだけでなく、いくつかの買取業者に見積もりを依頼することが必要です。

もし1社のみに見積もりを依頼してしまうと、価格の比較ができないため、その金額が妥当なのかどうかを判断できず、結果、言いくるめられてしまう可能性も・・・。

 

最近は、下記のような一括査定サイトが登場していますので、これで各有名業者に査定してもらうというのが、手っ取り早いようです。

 

↑楽天中古車買取査定市場

 

査定~売却の流れ

まず、このサイトに自分の買い取ってもらいたい車の情報を記入して送信すると、各買取業者担当者からざっくりとした査定額と電話連絡が入ります。

そして、その中から数社(2~3社で良いです。多く相手にしても疲れるだけなので・・・)を選び、実際に車を見てもらい、最終査定をしてもらい、納得のいく金額が出れば売却、という流れです。

 

ちなみに電話のアポが大量に来て面倒くさいのでは?という心配もあるかと思いますが、アポイントは初日~2日目までで落ち着きますのでそれほど面倒とは感じません。

というのも彼らも時間が勝負という認識なので、こちらのメール送信からある程度の時間がたっている場合は、既に競合他社が連絡を入れていることを知っているので制約に結び付きにくいということを知っているためです。

なので、アポが来るとしても非常に短い期間だけですのでそこは安心して大丈夫です。

 

そして、もしアポが沢山入り、対応できないと思ったら、『すでに別会社で決めてしまいました』と断りを入れればよいです。

 

私の場合は3社目以降はすべてお断りをしていました(*´ω`*)

 

そして、アポをとった業者の社員が自宅or指定場所まで来てくれますので、そこで車を見せて、最終査定額を教えてもらいましょう。

 

納得のいく金額であれば、そこで決めてしまってもイイですし、低いと思ったら交渉も受け付けてくれます(というか彼らも最初から最高額は出してこないので交渉は必要)ので、自分が納得するまで交渉しましょう。

 

そこで注意点ですが、交渉をすると必ず『今日売ってくれるなら〇〇円で引き取ります!』というようなフレーズが出てきます。

こうなると、もし新しい車の納車日が先の日付であった場合、車無しで生活しなければならなくなりますので、それが困る場合は、『〇〇日までは乗る前提で出してくれ』ということを必ず提示しておきましょう。

 

レンタカー代が還って高くつく・・・・とかいう状況にならないように(; ・`д・´)

 

査定時に絶対に忘れてはならないこと

愛車の現物査定時ですが、下記意識すると買取価格を上げることができると思います。

  • アポ取った業者をできるだけ同一時間に集合させて、入札形式で価格提示してもらう
  • もし同一日で集めることができない場合は、ちゃんと全部の業者の値段を聞いたうえで最終決定する

 

当然ですが、買取提示額が他の業者に分からないように、提示方法を工夫してください。

入札形式(他の業者に分からないように、紙の裏に書いてもらい、渡してもらうとか、耳打ちしてもらうとか)にしないと、最初の業者の情報を得た時点でその車の価格レベルが確定してしまい、そこからの大幅上昇が望みにくくなってしまいます。

 

なので、最後まで他社価格は伏せた状態で進めるようにしましょう(*´ω`*)

また、業者の『今決めてくれ』には対応せずに、ちゃんと出てきた結果を検討したうえで回答する旨伝えましょう(アポの時に言ってしまえば気が楽ですね)。

急いては事を仕損じる・・・です。

一同に集まっている場合はその場で決めてしまっても良いですが(*´ω`*)

 

 

あと、もう一点。

買取業者は夜間のアポにも対応してくれます。そして、夜間に呼び出した場合は車の最終査定も暗闇の中での作業となります。

どうしても暗闇の中でのチェックは傷や損傷の見落としが多くなりますので、我々にとっては良い方向に・・・なるかもしれません笑

 

もちろん、彼らもプロですので大きな見落としは無いと思いますが、昼間に見てもらうよりは、誤魔化せる可能性は高くなりますね(*´ω`*)近所の目も気になりませんし。

 

ちなみにここで見落としが発生していても、後から傷を見つけた!とかいうクレームを言ってくることはありませんのでご安心を。

私の場合はBIG MOTOR(当時の名前は8710中古車センターでしたが)で、夜間の見積もりでしたが、『夜間の見積もりでもし見落としがあっても、減額等の処置は致しません。見落としは我々のミスとなりますので』と、査定の方自らが宣言されていました。さすがプロですね・・・!

 

 

ということで、上記に気を付けつつ、最大の査定額をゲットしてください(*´ω`*)

 

 

実際の交渉の結果

ということで、私が実際に実践した交渉の結果について、簡単に記載します。

対象の車はホンダのステップワゴンでした。

 

私の場合、ディーラーの最大下取り額が175万円だったのに対し、買取業者査定は195万円と、20万円の価格アップを達成しました。

 

実際、同年式、走行距離、モデルの中古車が200万円ちょっとで流通していたことからも、それほど低い金額で決まったわけではないと思われます。

 

ということで、この車は中古車買い取り業者に売ってしまいました(*´ω`*)

そして、親切にも新車納車日までの代車は無料で用意してくれました。

 

売ってしまった後の対応も良く、想像していた面倒さは全くなかったな、というのが感想です(*´ω`*)

 

まとめ

ということで、買取査定の重要性と、私の実体験について記載しました。

 

すこしの労力で数十万値段が変わってきますので、下取り車がある場合は必ず買取査定をすることをお勧めします(*´ω`*)

私の場合20万円ですが、それ以上の差額が出る人もいます。

そして、20万円あれば、新車のフルエアロを装着して小型ナビを取り付けできるくらいの金額です。

 

別に車に使わなくとも、その浮いたお金で家族旅行に行く、おいしい物を食べに行くということもできるわけです。家族の機嫌を取っておいて、自らは残りのお金で好きなものを買う、というやり方もできますね(*´ω`*)

私の担当は、振込先を分けましょうか?という提案もしてくれました笑

そういう要求をする方もそこそこ居らっしゃるとか・・・

 

 

ちなみに今、新車購入時の下取り車の処置は、ほとんどがディーラー下取りになっているそうです。

買取業者のことを知らない、とかよくわからないとかいう方がたくさんいらっしゃるためだと思いますが、そういった方はほぼ確実に損をしています。

 

現在はネットが発達して、買取査定も自宅に居ながら出張査定を呼ぶこともできるため、労力もほとんどかかりません。

それでいて数十万単位で得をする可能性があるので、もし、一度も使われたことがない方は、少し勇気を出してみることをお勧めします。

 

本当に驚くくらい違いますよ、下取りと買取では(*´ω`*)

 

ということで、下取りと買取の違い、という話でした。

 

↑一括査定サイトです。楽天ユーザであれば、ポイントも付きますのでお勧めです。