衝撃の選択! 電気自動車の三菱iMiEV(アイミーブ)を新車で購入しました!

自動車

突然ですが、親が車を購入しました。

しかも新車を。。。そして、一番の謎が、EVかPHEVを購入すると言って、最終的にまさかのiMIEVをチョイス

 

普通EVやPHEVが欲しければ、日産リーフとか、三菱のPHEVを選ぶと思うのですが、親父曰く「小さいのが欲しかった。太陽光の高額買取期間も過ぎたし余ってる電気を何とかしたかった」とのことでiMiEVがまさかの白星。

 

私も昔日産リーフに乗ってましたので、電気自動車の特性とか弱点とか色々知っており、iMiEVの電池容量だと後々大変(電池劣化、冬場と夏場の航続距離の大幅な減少)なことを身を持って体験しています。

 

なので、EV買うなら最低グレードでも40kwhの電池を積み、価格も競合している日産リーフを激しく進めたのですが、取り回しが最重要だったらしくボツに(; ・`д・´)

 

 

まぁ私が困ることは無いし、珍しい車に乗れるから、まぁいいかなと笑

社用車とかで見ることはありますが、個人用途でのiMIEVはなかなかに珍しいのでは!?

 

 

という事で、多分珍しいと思うi MIEVの試乗レビューを書いてみようと思います😁✨

 

 

最新のiMIEVの外観について

外観はほぼ三菱i(アイ)です。

 

 

2018年にマイナーチェンジが行われた結果、フロントバンパーが80mmほど伸びたくらいです。安全基準の変化によるもので、おそらく車重の関係で、クラッシャブルゾーンを設ける必要ができたのかと。

 

そして、これのせいで軽自動車登録から普通車登録に・・・。税制上の利点が消えてしまいました。

 

 

 

デザイン的には2006年(デザイン発表時)の代物ですが、個人的にはこのデザイン好きです(*´ω`*)

逆に当時としてはかなり未来的なデザインだったことを覚えています。

 

内装について

 

内装はこんな感じ。

若干のマイナーチェンジは施されていると思いますが、基本iのままと思います。

後部座席も広くて、同乗者に苦痛を強いることはないですね👍

 

デザイン的に真新しさは無いのですが、逆にそれほど古さも感じさせないところが凄い。

プラスチックパーツやメータ等の樹脂劣化が無いというのが見た目に感じる劣化に大きな影響を与えているのかと思います。

 

 

ハンドル周り。カバーがついてました。

最近の車に多い、ハンドルスイッチだらけということはなく、非常にプレーンな印象。

 

メータ回りのデザインも、不思議なデザインで古さは感じさせません。

 

センターコンソール付近。

シートヒーターが付いている以外はiと変わらずかな?

 

ブレーキもサイドブレーキ。まぁ設計された当時、電動パーキングブレーキなんてあまりメジャーじゃなかったですからね(; ・`д・´)

 

キーは普通の造形です。

プッシュボタンではなく、鍵穴付近に設置された始動ノブを回す、ちょっと古いタイプでした。

IMA時代のホンダ車も同じような感じですね。

 

 

 

 

積載スペースは??

EVだと大型の電池を搭載する必要がありますので、必然的にラゲッジスペースを犠牲にせざるをえません。プリウスPHVなんて特に顕著ですよね。

 

iMIEVの後部積載スペースはこんな感じ。

軽自動車サイズとしては普通ですが、底パネル下部のラゲッジは無し。ケーブルを収納するスペースも無さそうです。

底は若干上がっているのでしょうか?比較できるノーマルのアイが無いのでわからないのですが・・・。

 

ただし、どうもこの車、ラゲッジ下にあるのはバッテリーではないようです・・・。

 

 

 

後部座席は折り畳み可能でフラットなスペースにすることができました。

 

 

肝心のモーター、バッテリーはどうやって搭載??

このiMIEV、予備知識なしで見てたのですが、びっくりしたのが、エンジン(モーター)マウント方法。

実はボンネット内にはモーター有りません。バッテリーやウォッシャー液などの補機関係が入ってるのみで、結構スカスカです。

 

 

ではモーターがどこにあるのかというと、、、

 

ここです。リアラゲッジ下です。

だから先ほど内装の項目で記載した、ラゲッジ下スペースが無い理由は、その下にエンジンがマウントされている為でした。

 

 

なので駆動方式はMRとなります!!

 

ホンダの軽スポーツであるs660 とか、トヨタのMR2とかと一緒ですね。

重量物を後部センター付近に置いて、重量配分の最適化を図った結果だそうです。

 

といっても、i MIEVだからではなく、ベースとなったアイ(i)時代からの設計思想で特段大きく変更したわけではなさそうですね(*´ω`*)

 

 

 

リアサスは後輪駆動故かド・ディオン式というものになっているそうです。

トーションビーム にリアデフがついた物のようですね。

 

 

 

 

一方、モータがリアにあるという事はバッテリーは・・・?

 

 

実はバッテリーは床下に敷き詰められており、容量は16kwhと少なめ。

 

満充電での走行距離はJC08モードで164kmと、他のEVと比べてもやはり少な目になっています。

実際のメータ表示は120km程度のようですね。エアコンをつけると80kmくらいになるようです。

 

車体に軽自動車を選択していることからも、そもそも遠出は考えていない仕様ですね。

 

ただ、この車が発売された当初(2009年)の事情を想像すると、そもそも急速充電器なんてほとんど普及しておらず、遠出した際の給電もままならない。

電池の性能や価格的にも、大量搭載すると非常にコストが上がってしまい、一般人の手に届く価格ではなくなってしまう。

 

であれば、通勤や買い物程度の用途に絞ることでコストを下げて、普及のための礎としたと考えればそれほどおかしいことではないようにも思います。

 

 

強力なモータによる動力性能について

個人的にはこれが意外だったのですが、リーフにしろアコードにしろ、モータ駆動の車は低速トルクが強力なので、軽自動車とは思えないパワーを感じるのかなと思いきや、かなりマイルドに制御されてました(; ・`д・´)

 

アクセルを踏んだ時のEV特有の『グッ!!』という加速感は無く、徐々に加速していく様は、ターボ仕様の軽とあまり変わらない感じ。

 

一方で、出力を見てみると、64PSの16.3kgm・fという事で、出力は軽自動車の規制に合わせているが、トルクは1.6リッターのガソリンエンジンに匹敵するトルクを持っています。

車体重量は1.1トンということで、それほど軽くは無い。

 

バッテリーを積んでいるので仕方ないですが、それでも1.5リッターのコンパクトカーくらいの重量ですので、低速でこのトルクを発揮するならトルクモリモリの走りをしそうなものですが・・・

 

個人的にはEVらしさとして、通常の軽を凌駕する加速性能は持たせてほしかったなと感じるところ。トルクは十分なので、その出かたの制御だけだと思うのですが。。。

 

遅くは無いんですけどね、、、想像していたようなEVのトルクを感じることはありませんでしたΣ(゚д゚;)

 

iMIEVインプレまとめ

という事で、発売後10年経ってからのレビューになりましたが、やはり最近のEVやPHEVと比べると基本設計の古さは隠せません。

 

逆に考えれば、他には無いクラシックな作りのEVですので、新しいものが苦手(よくわからない機能満載の家電みたいな車)がちょっと苦手、という人には良いかもしれません。

 

基本コンポーネントは当時のガソリン仕様と同じなので、とてもシンプル・・・というか逆に使い方を忘れてしまったものもあったり・・・最近の車に慣れていると、逆に驚かされる点もあります笑

あと、うちの親父が最重要視していましたが、出来るだけサイズが小さい方が良いという人。

安全基準の改訂によるバンパーの延長により普通車登録になってしまいましたが、基本、車体サイズは軽自動車なので小回りききますし、駐車場などで軽自動車の優先スペースも使えるはず??

というわけで、ちょっと珍しい車のレビューでした。