※2019/1/20 新型リーフの試乗を行いました。その感想を記事にしましたので、もしリーフ購入の検討をされている方は、本ページ最下部のリンクで、そちらもご確認ください(*´ω`*)
こんばんわ、たまです。
明日にはRC213Vの完成編を掲載することができると思います。
今日は、ネットの記事で見た日産リーフの新型発表についてと、電気自動車はどうなのか?という点を、過去日産リーフを所有していた観点から考えていきたいと思います。
結論から言うと、EV買うなら、まだHVとかディーゼルの方がいい、というのが私の考えです。HVとディーゼルも、手放しで良いと言えるものではないですが、現状のEVよりはマシです。
ただ、この文章内でのEVの感想は、初期型のリーフに対するもので、リーフとしては最も性能が悪かった時代のものです。
現行はかなり改良されているとは思いますので、現行型の性能については口コミ等でよく調べられることをお勧めします。
ただ、私が挙げている基本的な欠点は、新型、旧型で共通しているはずです。
日産リーフ 航続距離500kmへ進化
2019年1月に、現行の40kw/hのバッテリーが60kw/hへと容量アップされたハイパフォーマンス版のリーフが発表されるとのこと。
(リンクの記事はEVやHVの中古の購入についてです)
今、結構な頻度でリーフを見ますし、興味ある方もいらっしゃると思います。
日産リーフ、私も所有していたことがありますが、車の出来としてみた場合、旧型であっても、なかなか良い出来であっとと思います。
特に完全モータ駆動によるシームレスな加速、モータ特有のトルク感、そして内燃機関がないことによる静粛性。運転していてとても爽快で、基本的な性能については文句はありませんでした。
ただ、2年ほど使ってから、私は乗り替えることにしました。理由は、恐らく皆さんが最も気にされる航続距離の問題でした。
リーフの問題点について
私が乗っていたリーフは最初期型のものでした。
なので、カタログ上の航続距離は228kmで、電池容量は24kw/hです。
最初は満充電で航続距離200kmを指すこともありました(でもカタログ値以上出たことは無し)が、使っているうちに満充電にしても、航続可能距離がみるみる減っていきました。
最初期のものは特に電池の劣化スピードが速く、正直よっぽどの近場ユースでもない限り中古車を買うのはお勧めしません。恐らく今市場に流れているものは、電池が好感されていない限り満充電で100kmも走りませんよ、特に冬場、ヒーターをつけると80kmも走りません。
また、リーフって電気自動車特有のストレスがあります。これはパンフレットにはもちろん、営業担当だって教えてくれません。リーフをある程度の期間使わなければわからない欠点だと思います。
もしこれからリーフや電気自動車を買われる方は、下記点注意しておいたほうが良いです。
・日産の電池保証、保証対象となるのはよっぽどの初期不良だけ。
・充電待ちのストレス
・販売時の下取り価格の下落(これは最初に張り付けたリンクにも記載されてます)
日産の電池保証について
当時から電池の劣化が問題になっており、リーフユーザからは相当のクレームが出ていました。価格.comの口コミとか見てもらえれば、電池劣化についてのクレームが山ほど出てきます。
これに対して、日産が電池の保証サービスを開始しました。
5万kmまたは走行距離10万kmに到達するまでに、バッテリーのセグメント数が9を割った(8以下)場合、修理や部品交換を行い、9セグメント以上へ復帰させるというもの。
現在は、電池容量によってその保証期間が変わるようですが、通常の使い方でこのような減り方をすることはありません。
何人かの保証交換の方の情報を見てきましたが、いずれも電池の減りが異常な、明らかな不具合を抱えているものでした。
なので、通常資料している分にはこの保証は適応されません。
つまり、どういうことか?
日常ユースでの劣化は基本的には補償対象外です。
年を追うごとに明らかに減っていく航続距離。でもそれは”そういう仕様”なのです。
ガソリン車でもひょっとするとピストンリングの消耗やシリンダーの隙間拡大等により燃費が落ちていっている可能性もありますが、電気自動車ほど顕著ではありません。
(今市販されている)電気自動車を買うのであれば、電池の劣化は必ず起きると考えておいた方が良いです。そして、もちろんその劣化した分の保証は誰もしてくれません。そういう性質の車を選んだということです。
充電のストレス
充電って簡単やろ?フロントのハッチ開けて、ケーブル指しておけば勝手に充電されるし、あとは放っておけばOKやん。
これは、家での充電の話です。
家以外での充電は、常に充電時間を気にする必要があります。
指しっぱなしじゃダメなの?という疑問があると思うのですが、大体の急速充電器は30分で充電を終えたら、車を移動する必要があります。後続車がいる、いないに関わらず。これはマナーの問題ですね。
ただ、このせいで、充電開始から30分ごろになると、車のことを気にしなければなりませんし、充電箇所が今いる場所から離れている場合は、買い物や食事を注視してでも車へ戻らなければなりません。
というのも、急速充電器を待ってる人間からすれば、充電が完了した車は早くどいてほしいわけで、イライラしながら運転手が返ってくるのを待っているわけです。
また、イオン等のショッピングモールの駐車場には、急速充電器横にインターホンが設置してあることがあり、それを介して館内放送で車の移動を急かされます。
もちろん車を充電したまま放置したいというわけではないのですが、充電完了時刻が近くなったので、車へ向かっている最中に早くどけろという館内放送が流れると、もちろん良い気分ではありません。
それと、特に大型商業施設になると、200Vの充電コーナ(急速充電ではないので時間を気に留守必要はないが、充電スピードが遅い)が拡充されているものの、人が多い時間になると、結構な確率で急速充電装置を持たないプリウスや意味不明なハイエースに占拠されています。
あとは、PHEV勢に占拠されているとかですね。もちろんこれは正しい使い方なのですが、EVからするとガソリンでも走れるPHEVは、商業施設の数少ない充電設備を使って充電しなくても良いのではないか・・・と思ってしまいます。
と、外部充電が便利!というセールスをよく目にし、確かに充電器数等は増えていると思うのですが、なかなかストレスフリーで使えることが少ないです。
あと、もちろん外部充電ってタダじゃないですからね。
充電カード発行にはお金いるんですよ・・・。
下取り価格の下落
EVはHV車以上に中古価格の下落が大きいと思います。
私が買ったリーフは2年後の売却額が、大体購入価格の1/4程になりました。
2年で、ですよ。もちろん走行距離によるセグ掛けがあったのだと思いますが、それでも下がりすぎ、と感じましたね。
確かにバッテリーの劣化は目に見えず、正確な残量測定も困難(メーカとしてはできるのかもしれませんが、少なくとも私はリーフの定期診断で、バッテリー残量をkwh表示で見せてもらったことは一度もありません。つまり、バッテリー容量が新車の何%残っているから大丈夫、という結果報告ではなく、〇、△、×といった評価でしかないのです)なため、中古車販売店では扱いづらいでしょう。
そして、購入側もそれは同じで、数多くのメディアがHV車やEVはバッテリーに要注意!といった警告を発しているのを見て、買い控えてしまうのです。
じゃあつぶれるまで乗るか、と思っても、先ほど述べた航続距離の現象により、車として最も基本的な、目的地まで走るという機能が劣化するのです。
まとめ
ということで、リーフの買ってから感じるデメリットをまとめると、
・通常使用での電池の劣化は補償外。甘んじて受け入れる必要がある。
・外部での充電はストレスいっぱい
・下取り価格は期待しないほうがいい(残価設定ローん除いて)
ということになります。
もちろん、これに書いていないメリットはたくさんありますし、上記を無視してでも自分が惹かれるメリットを持てる、という方は全然問題ないと思います。
念のため、本記事は今リーフに乗られている方をDISっているわけではありません。私も元リーフユーザでしたので、当時の実際の使用感をお伝えしようと思ったのです。
冒頭にも書きましたが、特に電池の劣化は今は多少改善しているかもしれませんし。
ただ、少なくとも私は、しばらく電気自動車には戻らないと思います。
ほんと、素性は良い車だと思うんですけどね、、、
↓新型リーフの試乗をしてきましたので、その感想を記事にしました(*´ω`*)
