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勘違いしてない?? 雪が降らなくても凍結路を走る可能性があるならスタッドレスタイヤは必須!

自動車の基礎、構造やメンテナンスについて

記録的な寒波が到来し、普段スタッドレスタイヤを準備しない地域の方も『今年はどうしようか・・・凍結はするが、太平洋側で雪が降らないから大丈夫かな?』なんて甘いことを考えてる方、多いんじゃないでしょうか??(; ・`д・´)

 

 

先日、私も上司から『〇〇君のところは寒いが雪が降らんからスタッドレスタイヤは履いてないんじゃないの?アレ氷には効かないヨね。

 

という言葉をもらいハッ( ゚Д゚ )としたのですが・・・

 

 

今回の記事の最初に結論を書いておきますが、

降雪地帯でなくとも、路面が凍結する恐れのある地域に住んでいる方はスタッドレスタイヤ履いておいた方が絶対いいです!!

 

スタッドレスタイヤを買ったほうがいいかどうか、悩んでいる、迷っているという方、迷ってるのであれば買うことを私はオススメします(*´ω`*)

 

難しい話は無しにして、2~3分で読めて簡単に理解できる、スタッドレスタイヤの仕組みとその効果を解説します。

 

スタッドレスタイヤが滑らない仕組み

まず、サマータイヤとスタッドレスタイヤの何が違うのか。

分かる人は外観を見てパッと分かるのですが、細かい点は置いておいて、大きく下記2点の違いがあります。

 

 

  • タイヤ溝が深い
  • タイヤ表面に細かな溝が掘られている

 

これらがスタッドレスタイヤの雪上性能と表情性能を高めるための、最たる特徴です。

 

では、雪上に強い理由と氷上に強い理由とは・・・・

 

雪上で滑らない仕組み

なぜ雪上で滑らないのか?

普通に考えれば、いくらタイヤの溝が深くとも、雪の上に載ってしまえばその溝に雪が詰まってしまい、スリップすると思われます。

 

ですが、実はこの溝の深さがキモで、深い溝に入り込んだ雪がクルマの車重で圧縮され、路面に雪柱と呼ばれるものが形成されます

 

雪柱

タイヤの後ろにできる、こんなやつです。

 

圧縮されて出来上がった雪柱は、同じく車重によって圧縮された圧雪と強固に繋がって、あたかも地面から生えたスパイクのようになります。

 

 

すると、タイヤはこの雪柱を蹴って前に進むことが出来るのです。

 

夏タイヤだと、この雪柱が上手く形成されません。

あの形状は夏の雨のように大量の水を排出する目的ですので。

 

 

これが、スタッドレスタイヤが雪に強い理由です。

 

氷上で滑らない仕組み

スタッドレスタイヤの宣伝文句を見ていると、どちらかというと、この氷上性能を宣伝しているように感じるのですが、どうも買う側の理解は違うように感じますね。。。

 

よくテレビCMやメーカの宣伝で、雪上や氷上の水をかき出す、といった文言をよく聞きますが、実はこちらが”氷上に強い理由”です。

 

 

氷上で滑る理由は、氷の上に溶け出した水分です。

 

 

カチカチ冷えた氷を口に含むと、氷が舌に張り付いて、痛い思いをしたことがあると思います。

氷自体はそれ程滑ることは無く、むしろ、キンキンに冷えていると、引っ付いた側の水分を凍らせて結合してしまうので、滑りにくいのです。

 

温度が上がって表面の氷が解け、水分が露出している状態になると非常に滑る状態になってしまいます。

 

なので、スタッドレスタイヤはタイヤの表面に大量の切り込み(サイプと言います)をいれて、氷上に浮かんだ水分をタイヤ内に吸収し、タイヤのゴムが氷に密着するような構造になっています。

 

 

これは実際、ブリジストンの公式ブログにも記載されていたのですが、サマータイヤとスタッドレスタイヤの表面積比(水を吸収できる量の多さ)は、スタッドレスタイヤの方が上回っているとのこと。

 

この排水性能によって、氷上での滑りにくさを高めているのです。

 

 

結論、降雪でなくとも凍結の可能性があれば絶対買い!

ということで、

  • 深い溝によって雪柱を形成し、それを蹴ることで雪上で滑りにくい。
  • 複数設けられた溝(サイプ)によって吸水し、タイヤと氷が密着することで滑りにくい

これらの仕組みによってスタッドレスタイヤの雪上性能と表情性能は確保されていますので、『スタッドレスタイヤは凍結に弱い』というのは、まったくの誤りです。

 

凍結路を走る予定があるのであれば、絶対にスタッドレスタイヤを履きましょう。

誰かを轢いてからでは手遅れです。。。

 

 

そして、この仕組みを理解すれば、耐用年数を超えてすり減ったスタッドレスタイヤを使用することの怖さも理解できると思います。

 

 

雪柱を形成できずに吸水性能もない、すり減ったスタッドレスタイヤは、正直サマータイヤ以下の性能です・・・

 

 

おまけ スタッドレスタイヤが雨に弱いのは何故?

上記で述べたように、スタッドレスタイヤがサマータイヤよりも溝面積比率が大きく、吸水性能が高いのであれば、スタッドレスタイヤが雨に弱いという話は嘘なの?という点。

 

これは、正しい(スタッドレスは雨に弱い)です。

 

なので、スタッドレスタイヤを履いている間は、無茶な走りは控えましょう。

 

 

というのも、それぞれのタイヤの”水に対する考え方”は下記の通りです。

 

  • サマータイヤ:路上に降り注いだ大量の水分を、排水溝を使って外に押し出す
  • スタッドレスタイヤ:路上に溶け出した少量の水分を、大量の溝で吸水する

 

そもそも目的が異なるのですね。

 

なので、雨の日のように大量の水分が路面にある場面や、ビシャビシャのシャーベット状の雪の時は、スタッドレスタイヤは排水が追い付かずにハイドロプレーニング現象を起こして滑りまくりますので、ゆっくり走りましょう(*´ω`*)

 

 

 

 

ということで、スタッドレスタイヤは氷には無意味という間違った認識を捨てましょう、という話でした(*’ω’*)