こんばんわ、たまです。
今日は先日紹介したバイクの種類に記載した5種類のバイクのうち、ツアラー(メガツアラー含む)というバイクについて、少し詳しく紹介させていただきます(╹◡╹)
ツアラーとは?
ツアラーとは、ツアー(Tour)する者(-er)と書く通り、ロングツーリングに呈したバイクです。
アメリカンもロングツーリングに適したバイクと言いましたが、目的が同じでもアメリカンとは大きく異なります。というのも、ツアラーは基本的には(日本で言えば)高速道路を使って長距離を移動することに特化したバイクです。
その車体構成はネイキッドバイクに大型カウルが装着されたもの、という認識に近いです。従い、基本的な操作性も良好で扱いやすいバイクとなっています。
その特徴について解説していきたいと思います(*´ω`*)
特徴
ツアラーの特徴は下記の通りです。
- 疲労を低減するための風防(カウル)がついている
- エンジンは高回転高出力タイプで、高速走行性能に優れる
- ロングツーリング用の積載性を考えられた装備が奢られている
疲労を低減するための風防(カウル)がついている
パッと見た形状はSSバイクと似ていますが、ツアラーには基本的に車体全体、もしくはフロント周辺を覆うカウルが装備されています。このカウルの目的はSS同様、高速走行時の空気抵抗の低減です。
ただし、微妙にその役割が異なり、SSのように重量増を嫌って、人間がうずくまること前提の最低限のカウルしか搭載されていない、というわけではなく、ツアラーのそれは、通常のライディングポジションをとった際でもある程度の風防効果が期待できる、比較的大型のカウルが搭載されています。
また、リアシートに関しても、SSのそれが、まるで人を乗せることを考慮していない形状であるのに対し、ツアラーのリアシートはフロントシートから続く滑らかで座面の広い形状となっていることが多く、
エンジンは高回転高出力タイプで、高速走行性能に優れる
搭載されるエンジンはネイキッド同様、スポーツ仕様に振ったエンジンがほとんどで、DOHC水冷多気筒というのが主流です。これはもちろん高速道路を長時間走行するにあたり、エンジンにはある程度のパワーが求められるためです。
ネイキッドのエンジンそのまま用いられることもありますが、SS用エンジンをデチューン(最高出力は下げて、低~中回転域のパワーを向上させるセッティング)して搭載されることも。
250ccクラスにもツアラーという車種が存在します(今はツアラーと銘打っている現行モデルはありません)が、これらも2気筒V型や並列エンジンの高回転タイプを奢られていました。(逆に250cc 水冷四気筒ユニットはツアラーには用いられませんでした。これには理由があるのですが、別途解説します)
※250ccツアラーを代用するZZR250に搭載される並列二気筒水冷DOHCエンジンで、最高出力40PS(後期型は35PS)を誇りました。
もちろんこの高出力エンジンは高速走行だけでなくワインディング走行や街乗りでも力を発揮してくれますので、ネイキッドに続きオールラウンダーとして活躍できるバイクであるとも言えます。
ロングツーリング用の積載性を考えられた装備が奢られている
ロングツーリングというと、日帰りよりは宿泊前提でのツーリングとなることが多くなりますが、そういった要望に応えるべく、ツアラーは積載性が高いことが挙げられます。
画像はHONDA VFR1200Fの純正パニアです。パニアとはバイク後部の両サイドに取りつけられれているバックのような箱のこと。さらにこのバイクはトップケース(リアシート上部の箱)も装備されています。
このように、メーカが純正でパニアケース、もしくはそれらを装備するためのフレームが設置、用意されていることが多く、リアフレーム自体もそういった用途を見越してか比較的大型になっているものがほとんどです。もちろん、タンデム走行を考慮しての処置でもあります。
欠点
一方、ツアラーの欠点としては下記のような点があります。
- 重量級バイクが多い
- 車体が大きく取り回しが辛い
- 軽快な走行は苦手
重量級バイクが多い
冒頭に記載した通り、基本的にはネイキッドバイクにカウルを装着したバイクとなりますので、ネイキッドの重量+カウルの重量が加算され、車体重量が重くなりがちです。
その重量は230~250kgあたりと、かなりの重さを感じるでしょう。そして、ホンダのゴールドウイングともなると、車両重量が400kgに迫ります。こうなると、人力での押し引きが難しくなってくるためか、車両にバックギアが内蔵されているほど(; ・`д・´)
というのは極端な例ですが、ツアラーはどうしても重量が重くなってしまいがちです。
ただし、アメリカンの項目でも書きましたが、その重さも走り出してしまえば安定性に変わりますので、デメリットだけとは限りませんが・・・。
車体が大きく取り回しが辛い
ネイキッド+カウルとなりますので大型バイクになります。250ccのツアラーですら、400ccやそれ以上の車格を持っているものがあります。
※ZZR250とゼファー400Xのツーショット。ほぼ同じ大きさに見えます。
そして、バイクによってはセパレートハンドルが採用されているため、大柄な車体も相まって取り回しが厳しくなることがあります。
逆に、車検の有無で250ccを選びたいが、ある程度の貫禄は欲しい、という方には合っているかもしれません。
軽快な走行は苦手
上述した重量級であること、車体が大型であることに起因して、バイクの軽快性は低下しています。
それこそ、大型ツアラーで街乗りはは非常につらいものとなるでしょう。サーキット走行やワインディングにおいても、直線では早いものの、カーブや再加速等ひとつひとつの動作が重く、軽快な走行とはいきません。
といっても、本格的には、という意図ですので、日常ユースや一般レベルライダーが取り扱う分については、ネイキッドとさほど変わらない走行は可能です(*´ω`*)
メガツアラーとは
最後にメガツアラーについて解説を加えておきます。
メガツアラーとは、ツアラーの中でもさらに高速巡航性能を付与されたバイク群のことです。具体的にはKawasakiのZZR1400(ZX-14R)やNinja H2 SX、スズキの隼といったバイクを指します。
主にはドイツのアウトバーンや海外での高速道路を使っての大陸横断を目的とするツアラーです。
※Kawasaki ZZR1400 最高出力200PSをひねり出すエンジンを持ちながら、その排気量によって豊富な低速トルクを確保し、低速~高速まであらゆる速度域での扱いやすさを実現しています。
これらのバイクは、普通自動車に匹敵する排気量(1000cc+スーパーチャージャー ~ 1400cc前後)の強力なエンジンを搭載し、そのパワーを受け止められる強靭なフレームを擁し、超高速域(~300km/h)の風圧から身を守るための大型のカウルを装備しており、さらに、スポーツ走行に適応するために各部に革新的な技術を搭載(モノコックフレームや出力制御システム等)を搭載した、究極のバイクとも呼べるもので、別名『アルティメットスポーツ』という名で呼ばれることもあります。
各社このカテゴリのバイクに自社のフラグシップモデルを設定することから、メーカの旗艦モデルが集い、その性能競争が繰り広げられています。
とにかく高性能なバイクがほしい、それも、SSのようなスポーツ全振りではなく、ある程度の扱いやすさも必要だ、という方の要望に応えられるバイクであると思います(*´ω`*)
まとめ
ということで、ツアラーについてでした。
私の所有しているバイクもこのツアラーであることが多く、ライダーとなる目的の一つがツーリングに出かけること、そして、高速道路を使うツーリングで疲労感を少なくするためには、こういったツアラーが好まれることから、90年代から絶えず最新機能を纏った新型が排出されているカテゴリでもあります。
ただ、近年は各メーカライトウェイトスポーツ(SSほどではないがスポーツ性を売りにしたモデル、Ninja250Rもそれ)に力を入れており、初心者が選べるバイクにツアラーが少ないのが難点ですが、ある程度バイクを乗り継ぎ、自分の好みを把握したうえで大型免許を取得して、ツアラーを所有する、というのもまた一興かと(*´ω`*)
私は既にZZR1400を手放してしまいましたが、今でも少し後悔することがあります。
確かにどうしても取り回し等しんどい部分はありますが、何でもこなせる懐の深さと、その存在から所有欲を満足させてくれていました。
ひょっとしたら、私もどこかのタイミングでしれっとツアラーを増車してしまっているかもしれません(*´ω`*)
以上!
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