こんばんわ、たまです。
今日は先日紹介したバイクの種類に記載した5種類のバイクのうち、ネイキッドバイク(ストリートファイター)というバイクについて、少し詳しく紹介させていただきます。
ネイキッドバイクとは
ネイキッドとは英語でNakedと書きますが、そのままの意味だと『裸』という意味です。つまり、基本的なバイクの構成のままのバイク、カウルなどを纏っていない素のままのバイクのことを指します。
ぱっと見で分かりやすいのですが、下記の写真のようなバイクです。
これは、カワサキの400ccネイキッドバイク、ゼファーX(カイ)です。空冷エンジンを積む人気のバイクですね。すでに絶版となっていますが。。。
そして、日本を代表するCB400SFもネイキッドに属します。
恐らく一般人の方の中でもこのタイプを標準のバイクと認識されている方が多いのではと思います。
特徴
ネイキッドバイクの特徴は下記のとおりです。
- どんなことでもこなせるオールマイティーなバイクである
- 伝統的なスタイルで人気が高い
- 操作性も素直で扱いやすい
どんなことでもこなせるオールマイティなバイクである
※HONDA CB400SF HONDA HPより引用
ネイキッドバイクは、バイクの標準形とも言うべき形であり、どんなことでもこなせるオールマイティ的なバイクです。それは二輪車の教習所で、教習車として採用されていることからも分かりますが、車で言えばセダン的な感じです(*´ω`*)
オフロード走行は別にして、スポーツ走行はもちろん、ワインディングを駆け抜ける、仲間とツーリングに出かける、街乗りでビジネス用途にも使えますし、普段の足としても用いることができるでしょう。
伝統的なスタイルで人気が高い
ネイキッドバイクは丸目のヘッドライトとむき出しのエンジン、二本式のリアサスを装備した姿をしています。これが、バイクの基本形として認識している方も多いと思いますが、特にネイキッドバイクは旧来よりその形状を大きく変えることなく進化してきています。
そして、そのスタイルは多くの日本人を魅了し、昔から衰えない人気を誇ります。
※HONDA CB1300SF HONDA HPより引用
一方で、このスタイルは日本だけのガラパゴス商品であり、海外ではストリートファイターと呼ばれるスタイルのバイクが主となってきています。
とはいえ、日本でこの形のバイクが消えるということは今しばらくはないでしょうし、ぱっと見は一緒に見えて、実は細部が大幅に改良されています(PGM-FIの採用やLEDヘッドライトの採用など)。
今後もネイキッドタイプの人気は続いていくでしょう(*´ω`*)
操作性も素直で扱いやすい
ネイキッドバイクは乗車姿勢も自然に決まり、乗車による疲労も少なめです。ハンドルに関しても、セルフハンドリングと呼ばれるように、バイクを傾けるとよい塩梅でハンドルが自然に曲がっていってくれる、とても素直な操作性を持っています。
他のバイクに乗るとわかるのですが、意外と他の種類のバイクにのると、そのクセに驚く場面があります。
例えばアメリカンバイクですと、高速カーブで車体を倒すのが難しかったり(ステップ位置が低いため底が道路と接触する可能性がある)、スーパースポーツバイクは空気抵抗を低減させるために縮こまった姿勢でバイクに跨る事になるのですが、それに最適化されたハンドル(セパハン)が採用されているためハンドルが切り辛いといったことがあります。
そういったネガなく自然体で乗れるのがネイキッドバイクの特徴です(*´ω`*)
欠点
- 各専門用途に最適化されたバイクには適正で一歩劣る
- 車両重量が重い
各専門用途に最適化されたバイクには適正で一歩劣る
当然ですが、各機能を追求した専門バイクには一歩劣ります。例えば、ツーリング適性を高めたツアラーのように高速ツーリングができるかというと、そんなことはありませんし、スポーツ走行適性を高めたSSバイクにサーキットで敵うかというと、腕が同じであれば勝ることはないでしょう。
オールマイティに使えますが、各分野で最高の性能を出すことはできません。
とはいえ、かなり高いレベルで適応できてしまうのがネイキッドなのですが(*´ω`*)
車両重量が重い
ネイキッドバイクは伝統的なスタイルを守っているが故に、構造的に重いバイクが多いようです。
例えば、最近熱くなってきているストリートファイター系バイクは、車体のコンポーネントは基本的にSSを流用しているため、アルミフレーム等を採用し、比較的軽量に作られています。
一方、通常のネイキッドモデルは鋼管ダブルクレードルフレームという剛性を重視したフレームが採用されており、相対的に重量が重いです。
この車両重量が重いという欠点について、必ずしも悪い点ばかりではなく、走り出してしまえば安定性に寄与するということもあるのですが、停車時の取り回しに力が必要となってくるため、バイクの押し引きに慣れていない方は、すこし辛いかもしれません。
ストリートファイターというバイクについて
最後に、ストリートファイターというバイクについて少しふれておきます。
最近賑わってきたカテゴリのバイクです。
もともとは、バイクパフォーマーの方々が転倒で傷つくカウルを取り払い、フロントカウルだけを残した状態のバイクが元のようで、それを正式製品化されたものが現在のストリートファイターです。
外観的な特徴としてはネイキッドの車体に、キレッキレのショートカウルがついているバイクです。こんな感じ。
これはDUCATIのストリートファイター848というバイクです。
ただ、このストリートファイターは、単なるネイキッドのショートカウル付きというよりは構成フレーム、エンジンから考えて、スーパースポーツからカウルをはぎ取った状態であるため、動力性能はほぼスーパースポーツと同じレベルと考えていいです。
最近だと、HONDAのCB1000RやカワサキのZ1000などが当てはまります。ぱっと見でネイキッドに見えて、何かヤバそう・・・という雰囲気を醸し出していますね。
※CB1000R HONDAのホームページより引用
※Z1000 KawasakiのHPより引用
まとめ
ということでネイキッドモデルについて解説しました。
オーソドックスな外見、扱いやすさを備え、様々な用途に対して適応性を発揮してくれる、バイクの基本となる形状です。その扱いやすさは、教習車としても採用されていることからも折り紙付き。
車両重量が重いとか、各専門分野のバイクには敵わないという点はあるものの、ソツなくこなすことのできる懐の深さを持っているのがネイキッドバイクです。スポーツ走行にしても、結局上手い人が扱うネイキッドはめちゃくちゃ速いです。
それこそ、プロのレーサーがSSの代わりにネイキッドを使えばタイム差は明らかになりますが、一般人レベルではそこまで変わりません。
そして、初心者から上級者まで様々なレベルの人から選ばれていることから、基本に留まらない、汎用性が付与されています。
特に拘りなく、バイクに乗ってみたい!とか、教習車が乗りやすかったので同じジャンルのバイクを!という方は、ネイキッド or ストリートファイターを検討してみてはいかがでしょうか?(*´ω`*)
以上!
↓自分のバイクの選び方について

↓ネイキッドバイク(ストリートファイター)について

↓スーパースポーツ(SS)バイクについて

↓アメリカンバイク(クルーザー)について

↓クラシックバイクについて

↓ツアラー(メガツアラー)について

↓モタード(オフロードバイク)について

↓初心者の方へ 小型自動二輪という選択種
