これさえ覚えれば損はしない! 車のモデルチェンジのタイミングについて

知らないと損をしてしまう情報

こんばんわ、たまです。

今回は、車のモデルチェンジのタイミングについてお話しします。

 

※”フルモデルチェンジ”を行ったMAZDA3の例。旧アクセラですが、車名が変わるモデルチェンジはかなり珍しい。

 

クルマを購入しようと色々調べ物をしていると、”モデルチェンジ”という言葉を必ず目にすると思います。

このモデルチェンジという言葉の意味はご存知でしょうか?(*´ω`*)

簡単にってしまえば、モデルチェンジとは販売している車両の改良のタイミングを指しています。

 

このモデルチェンジというのは大きく分けると3つの段階があるのですが、これらの内容とタイミングを知っておけば、貴方がこれから車を購入する際に、自分にとって最適なタイミングで車を購入することが出来ます。

 

車を購入する時期に迫られていない方は、本記事を読んで、自分にあったベストなタイミングで車を購入することを考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

モデルチェンジの種類を解説

車のモデルチェンジには、以下の3つがあり、それぞれで内容、タイミングが異なります。

 

マイナーチェンジ

マイナーチェンジとは、中規模改良のことを指し、基本的な内容に大きな変化はないものの、車体外観の変化や装備の更新、その他小改良が施されたモデルを指します。

 

新車が出た当初は新車効果といって、その先進的なデザインや機能により値引きや積極的なセールスをしなくとも売れるのですが、販売から1年、2年経過すると、他社のライバル車がモデルチェンジを行なったりすることで、相対的に自社製品が陳腐化してしまいます。

なのでそういった状況を改善するために一定期間経過後にマイナーチェンジを実施して、商品力の回復を行います。

 

例えば50系プリウスで言えば、マイナーチェンジ前の車両はこんな感じです。

 

一方、2018年12月に行われたマイナーチェンジ後のモデルがこちら。

この写真ではフロントグリル及びヘッドライト形状に大きな改良が施されていますが、車体全体を見ると、大きな変更はなく、ひょっとすると車に興味がない人が見ると気づかないレベルの変更と言えるかもしれません(*´ω`*)

とはいえ、マイナーチェンジはそれまでに報告が上がった不具合や不満を解消すべく車内の至る所に改良が入っているため、マイナーチェンジ後と呼ばれる車両はマイナーチェンジ前と呼ばれる車に比べて商品力が大きく向上していることが知られています

 

このプリウスの場合、フロントグリルとヘッドライト形状が変更されていると記載しましたが、実はリアバンパーやハッチを含めて外観のブラッシュアップが主目的の改良です。

 

実は、マイナーチェンジ前の外観は、冒険しすぎだ、となかなかの評価を受けたことで販売台数が大幅に低下してしまいました。

 

それに危機感を抱いたトヨタが、マイナーチェンジを機に外観をマイルドに変更し、先代のプリウスの正統後継モデルとも呼べる、共通性を意識したデザインになっています。

これは、プリウスのHPでも直接の比較を行うくらいガチでアピールしています。

 

たま。
たま。

相当危機感あったんでしょうね・・・メーカHPでマイナーチェンジ時に、このような比較写真を掲載してアピールするのは非常に稀です。

 

マイナーチェンジ後のプリウスについては、下記記事で紹介を行ってますので興味があればご覧下さい。搭載されているトヨタハイブリッドシステムの特徴・他社製ハイブリッドシステムとの違いを開設した記事も用意しています(*´ω`*)

 

トヨタ 新型プリウス マイナーチェンジで大幅に改善された商品力!進化した自動ブレーキシステムとコネクテッド技術も!

トヨタのTHSは古いシステムなのか?実は代を追うごとに進化しているTHSについて解説します!

 

マイナーチェンジの期間は大体新車発売後、3年経過するとマイナーチェンジモデルが出てくることが多いです。

 

上記例に挙げたプリウスも、現行のZVW50型が発売されたのが2015年で、マイナーチェンジが施工されたのが2018年ですので3年ですね。

 

勿論トヨタ以外のメーカも大体同じような周期でモデルチェンジを行っており、ホンダの場合も同様。

参考に、私の乗っているアコードを調べてみると、現行の型(CR型)が発売されたのが2013年、マイナーチェンジが施されたのが2016年ですのでこちらも3年周期となっています。

こちらが私の乗っているマイナーチェンジ前のモデル。

 

こちらがマイナーチェンジ後のモデルです。

 

 

物によっては4年(例えばフィット)のものもありますので、一概には言えませんが、大体3年周期でマイナーチェンジが施されると覚えておけば問題ありません(*´ω`*)

 

ちなみに、自分の買いたい車種が決まった時に、その車の発売から3年近く経過している場合は、モデルチェンジが近いと考えることが想像できます。

そうなるとディーラーのセールスマンもある程度の情報は得ているはずですので、マイナーチェンジの情報を聞いてみると色々とお得な情報が聞き出せるかもしれません(*´ω`*)

(新型の改良ポイントや発売時期、価格。そして、モデルチェンジに伴う現行型の大幅値引き情報など・・・)

 

ということで纏めると、マイナーチェンジとは車販売後、約3年経過時点で行われる小改良であることが分かりました(*´ω`*)

 

フルモデルチェンジ

続いてフルモデルチェンジについて。

フルモデルチェンジとは文字通り小改良に留まらない、場合によっては新型のエンジン、新型のフレーム、そして内外装と、これまでのモデルから全く新しくなった改良のことを指します。

 

プリウスで言えば、2009年に登場した30型プリウスが2015年に50型プリウスとして生まれ変わったのですが、この変更がフルモデルチェンジと呼ばれる全面改良です。

 

これは写真を見れば一目瞭然で、フルモデルチェンジ前のモデルは

これですね。これがZVW30型と呼ばれる、所謂”旧型プリウス”と呼ばれるもの。

 

一方、フルモデルチェンジを行った車体が、先ほども登場しましたが、ZVW50型と呼ばれる車体です。

 

一目で車体全体に改良が施されていることが分かります。

 

もちろん、外観だけでなく、エンジンやシステム・内装なども一新されており、ほとんどの場合は目につく範囲でフルモデルチェンジ前と同じ部品はありません。(内部部品は別)

 

プリウスの場合、外観の変更はもちろんのこと、排気量こそ変わらないもののハイブリッドシステムは全面的に改良が施されており、より高効率に、よりコンパクトに、そしてより一層のコストダウンが実現されています。

 

ホンダFITの場合は、旧型FITハイブリッドの搭載するハイブリッドシステムがIMA(Interigent Motor Assist)という旧型のハイブリッドシステムで、出力・燃費性能共にトヨタのハイブリッドシステムTHSに比べて、簡易的なハイブリッドシステムと呼ばざるをえませんでした。

※旧型FITのハイブリッドモデル。1世代前のホンダのハイブリッドシステム『IMA』を搭載している。

 

しかし、2013年のフルモデルチェンジ時にi-DCDと呼ばれる、最新型のハイブリッドシステムに変更、プラットフォーム(骨格)からバッテリーの種類(ニッケル水素⇒リチウムイオン)へと進化を遂げており、それこそ同じ名前とコンセプトであるものの、中身がガラッと全て、最新型へ置き換わったモデルであると言えます。

※2019年6月現在、現行モデルとなるFITのハイブリッドモデル。最新型のi-DCDと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載している。

i-DCDというシステムについては、下記記事で解説しておりますので気になる方は目を通してみてください。私一押しのハイブリッドシステムです(*´ω`*)

 

運転する楽しさを味わえて燃費も良い! ホンダ製の究極ハイブリッド i-DCDについて!

 

 

フルモデルチェンジが行われるインターバルは約6年程度です。

実際、プリウスがZVW30型が販売された期間は、2009年~2015年の6年間でした。

また、現行FITが2013年に登場し、今秋新型の発表がうわさされている増すので2019年にフルモデルチェンジが行われるため、こちらも現行モデルの販売期間としては6年間となります。

 

つまり、フルモデルチェンジのタイミングとは大体が新車販売から6年後、マイナーチェンジから3年後のタイミングとなります。

もしあなたが新しい車を買おうとしているときに、欲しいクルマが新車発売から5年経過しているのであれば、その車はフルモデルチェンジ前であることが考えられます。

今すぐに車が欲しい!というわけでないのであれば、少し待ってみて最新型を購入するというのもアリかもしれません(*´ω`*)

 

ということで纏めると、フルモデルチェンジとは、車両の名前は変わらないものの、基本的なコンセプトを受け継いだ別の車に生まれ変わる改良を指し、そのインターバルは6年であることが分かりました。

 

 

 

年次改良

そして、これはなかなか聞きなれない言葉かもしれませんが、上記フルモデルチェンジ、マイナーチェンジ以外に年次改良と呼ばれる改良タイミングがあります

 

年次改良とはその名の通り、毎年(のように)販売車両に対して小改良がおこなわれるものです。

 

マイナーチェンジとどう違うのか?という点ですが、年次改良とはマイナーチェンジよりも改良の幅が小さい改良を指します。

 

旧型FITがマイナーチェンジでハイブリッドモデルを追加したり、外装パネルの更新といった比較的大きな改良がおこなわれたのですが、年次改良の場合はそれほどの改良は行われずに、利便性の向上を狙ったシステムの機能向上や一部部品の改良にとどまります。

 

この年次改良というのはすべてのメーカが行っているわけではなく、例えばマツダやスバル、レクサスといった一部のメーカに限られた改良となります。

 

 

というのも、スバルやマツダの場合は企業規模が大きくないため、トヨタやホンダのように大量の車種を準備する余裕がなく、ユーザは必然的に少ない選択種から選ばざるを得なくなります。

 

そうすると、トヨタやホンダが様々な車種を入れ代わり立ち代わりモデルチェンジしてユーザ側に”新鮮さ”を提供できるのに対し、スバルやマツダはモデルチェンジ車種がない期間が多くなり、ユーザ側に”新鮮な”車両を提供できないように見えてしまいます。

 

そこで、年次改良を取り入れることで、改良自体は小さいものの、常に商品の新鮮さを維持しようとしているのです(*´ω`*)

 

一方、レクサスが年次改良を取り入れているのは企業規模の問題ではありません。

 

高級志向向けのブランドであるため、レクサスのユーザの中には車にステータス性を期待する方も多くなります。

そのユーザが、車両購入時に(たとえ1~2年であっても)古臭いと感じてしまわないために、モデルチェンジだけでなく年次改良を積極的に行い、商品価値を維持しているという側面が強いです。

 

ということで纏めると、年次改良とは、マイナーチェンジ程の大幅なアップデートではない、機能性向上を主とした改良を指し、そのインターバルは約1年毎となっています。

 

簡易纏め 各モデルチェンジ時期 一覧表

ということで、ここまでで各モデルチェンジの概略を説明させていただきましたが、視覚的にイメージしやすくするために、簡単な表を作ってみました。

こんな感じですね。

  • フルモデルチェンジ:車体の形状・部品が全て変わるくらいの大規模改良
  • マイナーチェンジ:一部車体の形状・部品が変わるくらいの中規模改良
  • 年次改良:外観内装はほとんど変わらず機能性を向上させた小規模改良

※年次改良については実施しているメーカとしていないメーカがあるので注意。

 

これらの改良が上図の間隔で繰り返されています。

 

従い、もし誰よりも早く最新型が欲しいという方は、その車が発売されたところならばよいのですが、3年ほど経過している段階であればマイナーチェンジを待って買う、もしくは、もう3年ほど我慢して、フルモデルチェンジ実施時に買う、といった予定を立てることができます(*´ω`*)

 

 

乗り換えを見据えて?それとも乗り潰す?ベストバイなタイミング

 

ということで、いつ車を買うかによって、その車があとどれくらい最新型モデルで居られるのか、ということが上の記事で分かるようになるかと思います。

 

では、自分が車を買うのに一番良いタイミングはいつか?

 

 

 

一番良いのは『あまり気にせず欲しくなった時に買えばよい』と思うのですが、それだとここまで説明してきた意味がなくなってしまいますので、私なりの回答を。

 

  • 繋ぎとして乗る(数年内に売却の予定がある)場合は・・・?

こういった場合は新車発表後に購入するほうが良いと思います。

下取り価格への影響を考えているからで、下取り価格というのは同車種のフルモデルチェンジ車が発表されると価格が大きく下落する傾向があります

当初から、数年間(例えば車検までの3年間とか、新車保証が切れる5年間)だけその車に乗り、その年数が経過した時点で下取り or 売却して新しい車に乗り替える、という事であれば、新車をできるだけ早いタイミングで購入し、最大5年ほど所有してフルモデルチェンジ前に手放せばよいかと(*´ω`*)

 

  • 乗りつぶす場合は・・・

乗りつぶす場合に限らないのですが、出来るだけ長く乗りたい場合はマイナーチェンジ後のモデルを買ったほうが良いと思います。

フルモデルチェンジ後すぐ発売された車(要するに新型車)というのは、悪い言い方をすれば、メーカ側も様々な調整を完全に終わらせることができずに何とか間に合わせた商品とも言えます。

実際、車メーカに勤めていた友人は、担当していた車について『調整は完璧には終わっていないが、あとは販売と並行して微調整を続けていく』と話していました。

勿論、商品として何ら問題はないものの、金型がこなれていないため、板やパネル同士のチリがあっていないとか、立て付けの問題からか異音がするといったトラブルが新車時にはどうしても発生しがちなようです。

 

そういった点も、きちんと生産を続けていく中で改善されていきます。

また、併せてマイナーチェンジモデルというのは、マイナーチェンジ前のモデルで寄せられた不満点が解消されていることが多く、より製品として成熟した状態になっています。

 

私のアコードは、マイナーチェンジによって内外装の改良だけでなく、フルモデルチェンジか!?と思えるほど、ハイブリッドシステム自体が全改良されており、問題視されていたノイジーなエンジン音による車内の静粛性問題も、防音・吸音が強化され、クラウンレベルの静粛性を得るに至っています。

マイナーチェンジ車を所有するものとして、これは悔しかったですね・・・

 

たま。
たま。

といっても私はこの車を中古で買ったので、分かったうえでのチョイスだったのですが、、、でも羨ましいですね、新型。

 

 

ということで、マイナーチェンジ後のモデルは、ある程度の最新機装備を備えつつ、マイナーチェンジ前のネガをつぶし、車として成熟した車両となっていますので、長期間乗るにはおすすめのチョイスです(*´ω`*)

 

まとめ

ということで、今回はモデルチェンジの意味と、車を購入する際にどのタイミングを狙えばよいか、ということについて記載させていただきました。

纏めるとこんな感じです(*´ω`*)

  • フルモデルチェンジ:車体の形状・部品が全て変わるくらいの大規模改良 6年周期
  • マイナーチェンジ:一部車体の形状・部品が変わるくらいの中規模改良 3年周期
  • 年次改良:外観内装はほとんど変わらず機能性を向上させた小規模改良 1年周期

そして、車を所有する年月で比較する、最適な購入タイミングとしては、

  • 乗り替える予定があるのなら・・・フルモデルチェンジ後の車両がおすすめ
  • 長く乗るつもりなら・・・マイナーチェンジ後の車両がおすすめ

 

どうせなら新しい車が欲しい、とか、しっかりと弱点をつぶした成熟モデルが欲しいとかユーザによって様々な思いがあると思います。

 

クルマを買い替える際にゆっくりと吟味する時間があるかどうかは人それぞれですが、今回紹介させていただいた情報を以って、あらかじめ車の入れ替えタイミングを想定しておき、そのタイミングで自分の欲しい車がどうなっているのか予測を立てることができれば、今の車のメンテナンスにどれくらいお金を掛けるか、という予定を立てることもできると思います(*´ω`*)

 

かく言う私も上記タイミングと、アコードのすり減ったタイヤの交換タイミングを考えている最中です。。。

高いタイヤを履きたいが、車両入替のタイミングを考慮すると、そのタイヤ代が無駄になるし、それなら安いタイヤで済ませるか・・・

 

次の愛車候補の車のモデルチェンジ時期を予測して、一番良いタイミング・最適な銘柄を選択しようと日々情報収集中です(*´ω`*)

 

 

この情報が皆様の車選びのお力になれば幸いです。

最後までご高覧ありがとうございました(*´ω`*)