こんばんわ、たまです。
今回は、マイナーチェンジを果たしたプリウス50型について解説します。
※マイナーチェンジを施された4代目プリウス ZVW50型シリーズ TOYOTA HPより引用
現行プリウスが搭乗した2015年以降・・・今現在もですが、その特異なデザインによって販売数で大苦戦しているプリウス。
普通車の販売台数ランキングを見ると、日産のノートの後塵を拝している状況。
そんなプリウスに大幅なてこ入れがされました。
主に報道されるのは外観の変更ですが、その他改良点等を確認したうえで、どのような仕上がりになっているか、解説していきたいと思います(*´ω`*)
外観のテコ入れ
マイナーチェンジで一番分かりやすい大きな変更と言えば外観の変更と思われます。
『デザインで選んでいただける車を』という50型プリウス発表時のトヨタの発言とは裏腹に、そのデザインゆえに販売で苦戦していたプリウス、マイナーチェンジに外観がよりどのように変わったのか?
一部雑誌では人気のあるプリウスPHVルックの顔になるという話が出ていましたが、最終的にはPHVルックというよりは、3代目プリウスのイメージを4代目プリウスのフレーム上に再現し、昇華させたというイメージに纏めてきました。
実際、トヨタのHP上には3代目プリウスから現行のマイチェン後プリウスへのデザインの移り変わりということで、画像を交えた説明が掲載されています。
※新旧プリウスのフロントデザインの変化 TOYOTA HPより引用
しかも、画像をよく見ると結構気合が入っていて、リア回りもデザインが変わっているのですが、リアハッチは形状自体を変更している?ようにも見えます。
※リアハッチ形状に注目。マイチェン後はテールランプがハッチにまで伸びてきていることからハッチ形状自体も変更されている。
私の乗っているアコードハイブリッドは、マイナーチェンジに合わせてフロントとリアの意匠変更が行われた(この車もなかなかデザインには賛否両論あり、大幅に形状を変えてきた)のですが、それでもリア回りはテールランプとリアバンパーの形状変更程度。
というか大体どのメーカも、その程度でお茶を濁すのですが、今回写真を見ると、テールランプがハッチまで伸びていることから、ハッチ自体にも手を加えられているのでは?と思われます。
マイナーチェンジで金属部分を変えるほどの手を入れるということは、相当ここのイメージを変えたかったのだろうな、と予測できます。
ちなみに、私はあのリアのデザイン嫌いじゃなかったんですけどね、一目でプリウスと分かる新しいアイデンティティと、流行りのチューブを組み合わせた秀逸なデザインだと思ってたのですが、私は少数派だったようで笑
このように外観にテコ入れされた結果、私個人的に言わせてもらえばかなり良くなったのでは?と思います。
上記画像のイメージカラーであるブルーとの親和性も良く、これは次期愛車として選択手に入ってくるのではないか?とちょっと真剣に悩んでしまうほど(*´ω`*)
内装のテコ入れ
外装の大幅変化に目が行きがちですが、内装にも大きな改良が施されています。
パッと情報に目を通した感じでは、大きく変更されたのは3点。
インパネ、センターコンソールの色変更
1点目が、センターコンソールとインパネ部に設置されていた白の化粧パネルが黒に変更されたこと。
マイチェン前は、上位グレードになると強制的に白のパネルがインパネとセンターコンソールに張り付けられていました。
今回の改良により、依然と比べて室内の色遣いに統一感が出て、しっくりくるようになったと思います。
白のセンターパネルは結構不評でしたもんね・・・。陶器製のアレを彷彿とさせるという・・・。
ちなみに、黒という色に人は高級感や重厚感を持つことが色彩心理学で証明されています。
スーパーで売っているお肉の器が黒ければ高級そうに見えるのはそういった理由ですね。
なので、やはり黒い内装、装飾というのはある程度の価格帯の車へは準備しておいたほうが良いと思われますし、今回そこを改善してきたということですね。
プリウスPHVと同じ11.6インチナビゲーションのオプション設定
2点目の内装改良ポイントが、なんとプリウスPHVのあの巨大ナビゲーションシステムの搭載です。
※マイチェン後のプリウスのメーカオプションである11.6インチT-Connect SDナビゲーションシステム TOYOTA HPより引用
この巨大パネルがあるだけで、かなり先進的なイメージが沸きますね。
もろにテスラのEVを意識しているのだと思いますが、イメージアップにはもってこいの装備だと思います。
もし自分がこの車を買うのであれば、積極的に選んでいきたい装備です(*´ω`*)
シートベンチレーションの追加
そして最後の内装改良点ですが、Aプレミアムシリーズのみとはなるものの、地味にシートベンチレーション機能が追加されています。
※シートベンチレーションシステム TOYOTA HPより引用
恐らくマイチェン前には存在しなかったと思うのですが、これまで一部の高級車にしか採用されていなかったシートベンチレーション機能がプリウスにも搭載されるようになりました。
シートヒータはかなりの車種に採用されており、今や軽自動車ですら普通に装備しているのですが、シートベンチレーションについては、まだまだ採用車種は非常に限られています。
選びたいと思ってもオプション設定されていないことがほとんど。
夏場のシートの厚さとムレを解消してくれる素晴らしい機構なのですが、高級車にならないと装備されないというイメージがあるため、とうとうプリウスも本格的に高級車の仲間入りか、と感じてしまいますね(*´ω`*)
システムへのテコ入れ
システムへのテコ入れについてですが、2点大きな改良があります。
トヨタセーフティセンス搭載とサポカーS<ワイド>への改良
※TOYOTA Safety Sense TOYOTA HPより引用
今回のマイナーチェンジにより、トヨタセーフティセンスPからトヨタセーフティセンスへのアップグレードが行われ、これまでの安全装備の基本的な性能が向上しています。
さらにインテリジェントクリアランスソナー(踏み間違え事故防止装置)のオプション装備選択時には、サポカーS<ワイド>に該当する、現時点での最先端の安全装備を獲得しました。
多くの人に選ばれるプリウスなので、安全装備を拡充させてきた、ということですね。
コネクテッドサービスの採用車に
さらに、新型クラウン、カローラスポーツに続く3台目のコネクテッドサービスの採用車となりました。
コネクテッドサービスとは、車両とトヨタのシステムをネットワークで接続することで、いつでもオペレータのサポートが受けられたり、車両の使用状況に応じた適切なメンテナンス情報の提供、さらにスマホと車をネットで繋ぐことで車両外部から車の状況を確認したり、ナビへの目的地入力といった事ができる先進のシステムです。
オペレータとの通信は、これ以前のクラウン等でも採用されていましたが、それがより高度になって、搭載された形です。
さらに、地域限定とはなるものの、緊急車両接近の情報や、交差点での信号の変化タイミングの通知、右左折先の横断歩道での歩行者の有無警告、さらに同様のシステムを搭載している車両同士が通信し、先行車の加減速により機敏に反応するといった、本システムを用いたネットワークが構築されていくようで、もはや隔世の感を禁じえません(*´ω`*)
まとめ
ということで、マイナチェンジ後のプリウスの改良ポイントについて纏めてみました。
結構外観ばかりに話が向かいがちですが、内装やシステムも改良を施されていて、本当に力のこもったマイチェンだな、と感じます。
そして、C-HRの項でも解説しましたが、現行のプリウスはTNGAプラットフォームを採用しているため、これまでのプリウスと比べて車体剛性が高く、乗り心地も良い、リアサスペンションはスペース効率に不利なダブルウィッシュボーン式を採用してくるほど走りの面に力を入れています。
従い、今回のマイナーチェンジでネガであった部分がかなり解消されてきており、本当に商品としての完成度が上がったな、という印象です。
次の車はマニュアルミッション車が良いと思っていましたが、今後普及していくであろうコネクテッドやネットワーク技術が強化されたこのマイチェン版プリウスも、運転の楽しさ、快適さという点ではアリなのかな、と本気で考えさせられる仕様となっています。
ということで、今回はこの辺りで(*´ω`*)