こんばんわ、たまです。
本日は、軽自動車についてお話しします。
ちなみに私、軽自動車大好きなんです(*´ω`*)
軽自動車というと一部の人からは『貧乏くさい』とか『男が乗るのはちょっと・・・』とかいうネガティブなイメージがあると思います。
確かに車体は小さいし、エンジンの排気量は規制によって660cc以下の小排気量だし、パワーはモリモリとは言えないし・・・とネガティブな点を挙げると沢山出てきますが、軽自動車故の魅力があります。
実際に、自動車販売総数の4割は軽自動車が占めており、狭い日本の道路事情に最もマッチした車体を持っている。しかもそれ故に小回りも抜群で操作性が異常に良い。
さらに燃費もよくて高級感を売りにしたモデルもあり、わざわざ上位車種を買う必要がないのではないか?という軽自動車も登場しています。
そして、この軽自動車は基本的に国内向けのみの販売(一部発展途上国には展開されているようですが)ですので、こんな魅力を味わえるのは日本だけ。
海外の車好きからしたら、日本の軽自動車がほしい!というような声もあるくらいで、逆に言えば軽自動車に乗れるなんてなんてラッキーなんだ!というレベル・・・かも(*´ω`*)
ということで、軽自動車の魅力を少しだけ語りたいと思います。
規格による制限故に日本人の改良根性が炸裂した!
※ダイハツ ムーブカスタム
軽自動車って、規格によってサイズとエンジン排気量の上限が決まっていることはご存知かと思います。
厳密に言うと、
- 全長 3,400mm(3.40m)以下
- 全幅 1,480mm(1.48m)以下
- 全高 2,000mm(2.00m)以下
- 排気量660cc以下
- 定員 4名以下
- 貨物積載量 350kg以下
というのが規定です。
全ての軽自動車はこの規定を守っている、、、というかこの規定から外れると軽自動車として販売できなくなり、ユーザの最も大きな利点となる税金の値段が大きく変わってきます。
ちなみに軽自動車税が2018年2月現在で\10,800/年で、一つ上のクラスとなる普通自動車(1000cc以下)は\29,500~となります。年間2万円以上も変わってきますのでなかなかの金額ですね。
もちろんその他の税金や各種消耗品価格、高速道路等の利用料金なども普通車に比べて安く、非常に経済的である、というこは誰もが知っている事実かと思います(*´ω`*)
そして、各自動車メーカはこの規定の中で、本当に様々な努力をしています。
普通車のトレンドのように、モデルチェンジの旅に車体を大きく、エンジン排気量を大きくなんてことはできません。
一発で規定から外れて軽自動車ではなくなってしまいますので(; ・`д・´)
でも、商品価値は上げなければ新しい車が売れません。
スズキやダイハツといった軽自動車に特化しているメーカは、軽自動車が売れなければ企業の存続にかかわるので、どうしても軽自動車販売を増やさなければならない。
もちろん、販売を増やすためには、マイナーチェンジ前よりも車を進化させる、より便利な機能を付与する、デザインを今風のゴテゴテした形にする等、どうしてもコストを掛けて車を改良していかなければなりません。
その結果、今や軽自動車に付与されている昨日は、普通自動車(コンパクトカー)に引けを取りません。むしろ凌駕している部分すらあるほどです。
代表車 Nbox カスタムの構成について
軽自動車売り上げNo.1となったNboxを例にとってみましょう。より特徴のあるカスタムモデルを見てみましょう。
※HONDA Nbox カスタムのターボモデル
ぱっと見の外観だけでも、最先端のLEDヘッドライトとフォグランプ、凝った意匠のアルミホイール、スポーティーさを演出させるツートーンカラーと、とてもチープさや頼りなさを感じさせる外観・・・とは言えないと思います。
むしろこれなら上級モデルとなるフィットハイブリッドと比べても、遜色ないくらいの豪華さを誇っていると思います(; ・`д・´)
※Nbox カスタムの内装 HONDA HPより引用
そして、内装に移っても同様。
木目調orピアノブラックのパネル、本革巻きのステアリングホイール、メッキドアハンドル、USBやHDMIのポートが備え付けられたコックピットを見ると、これが本当に軽自動車か!?と見紛う程・・・。
あれ・・・これもしかしてFIT負けてないか?(; ・`д・´)
そして、さらには機能面でも驚くべき機能が搭載されています。
なんと、先進の運転支援機能であるホンダセンシングを標準装備。
Nboxに搭載されるホンダセンシングの機能は、
- 衝突軽減ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)システム
- LKAS(車線維持支援システム)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
となり、セーフティサポートカーSワイドに相当する機能が含まれています。
セーフティーサポートカーというのは、政府の基準で定められた安全機能がどれくらい含まれているかでそのランク分けをしたもので、Sワイドというのは最高ランクです。
トヨタの高級セダンである『クラウン』と同じレベルの安全機能、と書けばそのすごさが分かりますでしょうか(*´ω`*)
うちのアコードは相手にすらならず、まさかのC-HRよりも高度なシステムです(; ・`д・´)
でも軽自動車ってパワーないんでしょ? いやいや、今どきの軽自動車のエンジンは凄い!
これだけ豪華な装備を備えていても、軽自動車って非力でアクセル踏んでも進まないんでしょ?と考える方も多いと思います。
でも、Nboxのエンジンの仕様を調べてみると、驚きのシステムや数値を見ることができます。
S07B水冷直列3気筒DOHCエンジン
- 最高出力:47kW[64PS] /6000 rpm
- 最大トルク:104N・m[10.6kgf・m] /2600 rpm
最大出力こそ64PSでそれなりですが、注目すべきはそのトルク。
ターボ加給しているため、10.6kgf・mという数値が出ています。
これは、自然吸気エンジンで言えば1000ccエンジン以上の動力性能を感じることができると思います。これだけのトルクがあれば、通常走る分には全く問題ありません。
そして、昔のターボエンジンと違い、低回転型のターボとなっているためターボラグを感じづらく、非常に扱いやすいエンジン特性にしつつ、高出力を維持できるよう改良されています。
ちなみにこのエンジン、厳密には少し違うものですが、N-oneツアラー(ターボモデルのことです)にも搭載されています。このN-oneツアラーのターボの動力性能をHONDA HPではこのように紹介しています。
『ターボならもっとパワフルに。1.3L並みの発進加速』
つまり、フィットと同レベルの発進加速性能を付与されたエンジンを積んでいると書かれています。
馬力がない分高速域でのスピードは伸びにくいと思われますが、低回転から加給するターボにより、排気量からすればクラスを超えたレベルのトルクを発揮していますので、その表現に間違いはないと思われます。
つまり、ターボエンジン搭載車であれば、軽自動車と言えど侮れない動力性能を発揮する事ができ、殆どの人が文句のない動力性能を付与されていると言えるでしょう(*´ω`*)
NAエンジンは、軽自動車初のi-VTECを組み込んだ新型エンジンが採用されています。ターボ加給エンジン程のパワーはない物の、NAで可能な限り出力を向上させたのが、Nboxに搭載されているNAエンジンです。
他社のエンジン出力と比較すると、このエンジンの優秀さが分かると思います。
でも、事故したときに危ないんじゃないの?
正面衝突してしまえば車重の軽い軽自動車の被害が大きくなるのは物理的に仕方のないことなのですが、どのみちLサイズセダンであってもバスやトラックと衝突すれば乗員が無事である保証はありません。
先日タクシーと大型セダンの衝突事故が発生し、両車の乗員が死亡したという報道がありましたが、このように大型セダンであっても安心できるかと言えば、そんなことはありません。
ただし、車格の差が安全性能に繋がることは明白なので、同じ衝撃であれば、大型セダンの方が被害が少ないのは明らかです。
とはいえ、Nboxも衝突安全には力を入れており、平成29年度自動車アセスメント(JNCAP)において最高評価である“衝突安全性能評価ファイブスター賞”を受賞した、とHP上に記載されています。
また、軽自動車にもかかわらず、運転席助手席のエアバックに始まり、サイド・カーテンエアバックの設定まであります。
軽自動車のサイドエアバックって、少し前には設定されている車種がほとんどなかったのですが、こういうところを見ていると、本当に安全性についても格段に向上が図られているな、と感じます(*´ω`*)
でも、何度も書きますが過信は禁物です。
まとめ
ということで、軽自動車について書いてみました。
まとめると、
規定にがんじがらめにされながらも、その規定内での進化をとどめることなく、その性能・機能は上位車種であるコンパクトカーに勝るとも劣らないところまで進化を遂げている。
動力性能についても同様に、660cc以下のエンジンという制限を受けつつも、ターボ加給を使うことで1.3L相当の出力を出すことができるようチューニングされたエンジンを積み、動力性能に不満を感じることは無くなってきている。
さらに、日本の道路事情に合った車体サイズにより、誰にでも運転しやすいという特徴を備え、上記利点と合わせて考えると、何と言うかチートレベルの車である、といった所でしょうか(*´ω`*)
ということで軽自動車は、ちゃちな車とか安物の車とかいう古い価値観から脱却し、プレミアムコンパクトと言えるようなものまで登場するに至ったのではないでしょうか?
その分価格もプレミアムになってきてしまっていますが・・・(*´ω`*)
こんな軽自動車を見ていると、魔改造大好き日本人が作った車なんだなぁと感じられずにはいられません。
日本人は何かを生み出すよりも、改良に長けているという認識がされています。
若干の嫌味も入っていると思いますが、下記のようなジョークが昔流行りました笑。
①ドイツ人が発明
↓
②アメリカ人が製品化
↓
③ イギリス人が投資
↓
④フランス人がデザイン
↓
⑤イタリア人が宣伝
↓
⑥日本人が小型化もしくは高性能化に成功
というような感じです。実は⑥以降の続きもあるのですが、特定の国をバカにしている内容なので削除しました(^-^;
ということで、この改良精神をもった日本人が、定められた規格内で魔改造しまくった結果、なんかとんでもない性能の軽自動車が出来上がってきた、というのが現在の軽自動車と、私は考えています(*´ω`*)
私もしれっと遊び用の軽自動車増車を画策したのですが、嫁さんに笑顔で〇すぞと諭されました(*´ω`*)
いつかはこのトンデモ技術が盛り込まれた軽スポーツカーとか所有してみたいですね!
以上です!