UX250h AWDのE-fourについて。安全性・走行安定性も向上する4WDシステムで、燃費も良い!

自動車

こんばんわ、たまです。

 

本日もUXの記事です。

 

先日試乗させてもらったUX250hですが、実は幸運なことに、ハイブリッドのAWDモデルでした。

 

で、その車体に組み込まれていたAWDシステムは、新型プリウスにも搭載されているe-fourというシステムだったのですが、それの印象がとても良かったので簡単に仕組みと運転時のフィーリングを解説します(*´ω`*)

 

E-Fourとは?

E-fourとはトヨタのAWDシステムの一つで、トヨタでは新型プリウスに、レクサスでは今回試乗したUXに搭載されているシステムとなります。

 

※https://toyota.jp/prius/performance/?padid=ag341_from_prius_navi_performance

 

従来のE-FourはLサイズミニバン(ヴェルファイヤ、アルファード)やハリアー等の大型車種用の強力なタイプしかなかったのですが、今回登場したのは高出力タイプと比べて出力は落ちるものの、サイズが非常にコンパクトになり、小型車にも搭載できるようになった新型となります。

 

 

他社製のAWDシステムと何が違うのか

メーカHPの解説だと非常に分かりづらいのですが、実は他社製AWDとE-fourでは仕組みが根本的に異なります。

 

AWDは基本的にエンジンで発生したトルクを、車体中央に設置したプロペラシャフトを介して4輪すべてに分配しており、最近のものについてはその駆動力配分を電子制御で最適化しています。

ホンダのリアルタイム4WDシステムも、同様です。

 

普通は、前輪と後輪をシャフトでつないで、機械的に動力を分散させていると考えてください。

電気自動車に近いi-MMDのAWD(CR-Vに搭載)でもこの手法です。

 

 

それに対してE-Fourは、後輪側にもモータを設置し、後輪の駆動はそのモータを使って行います。

つまり、通常の4WDであれば中央に配置されるプロペラシャフトが不要になり、機械的損失が減ることで燃費を稼ぐことができます。

 

AWD車は燃費が悪いというイメージがありますが、最近のAWDは燃費の悪化を最小限にとどめ、さらにE-Fourについてはその燃費悪化を更に抑えることができていると考えられます。

 

また、もう一点良い点としては、フロントとリアでは完全に独立した駆動系となっているため、機械式のAWDと異なり、エンジンの出力を配分することで、前輪側の駆動力配分が減るということがありません

 

ということは、後輪モータによって駆動するE-Fourは、動力性能も通常の2駆よりも向上していることが予測されます。

 

E-Fourの欠点は?

E-Fourですが、上記の通りとても良いシステムだと思うのですが、欠点がないわけではありません。

 

欠点の一つとして、リアモータ駆動にも通常走行用のバッテリーを使うため、どうしても電力の消費が大きくなってしまう(=2WD車に比べて若干の燃費悪化)こと。

とはいえ悪化はかなり抑えられています。

 

もう一点は、ハイパワー型と異なり、このコンパクトタイプのE-Fourでは、後輪出力は大きく出来ないことです。

後輪側に搭載されているモータのトルクは5.6kW程度ですので、軽自動車が積む660ccエンジンの発生するトルクよりも小さいです。

 

なので、後輪の駆動力はある程度限定されており、本格的なクロカンのような不整地での走破能力はなく、街乗りや雪上での安定性向上程度にしか効果はありません。

 

 

E-Fourを運転して感心した点

本格的な4WD性能はないとはいえ、やはりその威力は絶大でした。

 

FF車は特に、アクセルを踏み込んで大きなトルクを前輪に加えた際に、アクスルシャフトの左右の長さの差によって駆動力に差が発生してしまい、トルクステアという現象が発生します。

 

これは、アクセルを踏み込むとハンドルを操作していないのに、左右どちらかに振れてしまう現象で、FF車である程度パワーのある車を扱ったことのある方であれば体験したことがあると思います。

この現象が発生すると、結構ヒヤっとすることがあるのです。

 

しかし、今回UXに試乗した際、加速力を確認するためにアクセルを強く踏み込んでみましたが、心配していたトルクステアの発生やフロントの接地感が薄れることなく、綺麗に加速してくれました。

 

恐らく加速時に後輪側でトルクを発生させることで、車両を安定化させたE-Fourのおかげと思います。

 

 

AWDというと雨や雪上などの滑りやすい場面での御力を発揮すると思われそうですが、最近のAWDシステムは、このような縁の下の力持ち的な制御をしてくれるので、運転していてとても気持ちが良いです。

 

そして、E-Fourは前輪の駆動力の分配ではなく、前輪の駆動力+後輪の駆動力となるためパワーの損失もなく、とても良いシステムだと思います(*´ω`*)

 

まとめ

ということでUX250hや新型プリウスに搭載されているE-Fourというシステムについて紹介しました。

 

別記事でも紹介していますが、最近のAWDの制御が滑った時のみでなく、通常走行時の姿勢制御も積極的に行うというシステムになっているため、雪国でなくても選択する価値はあると思います。

 

そして、今回のE-Fourは駆動力を分散させて加速力が鈍くなってしまうといったことはありませんので、予算が許すのであれば、こちらを選ぶのも良いかと(*´ω`*)

 

ということで、E-Fourの紹介でした。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。