こんばんわ、たまです。
今日は先日紹介したバイクの種類に記載した5種類のバイクのうち、アメリカン(クルーザー)というバイクについて、少し詳しく紹介させていただきます(╹◡╹)
アメリカン(クルーザー)バイクとは
添付した写真の通り、低くどっしりと構えた車体、大きく開いたハンドルをもつバイクの総称です。
また、外観的特徴以外にも『ドッドッドッド・・・』という特徴的な低い排気音も特徴の一つ。これがカッコイイと感じる人が非常に多いようです。
元々、北米大陸の風土の中で発達し、起伏が少なく直線が長い道路を巡航することに重点を置いた車体構造を有しています。有名どころだと、ハーレーダビットソンの展開するオートバイに代表されることから、日本では「アメリカンバイク」などと呼ばれます。
そして、その特性からクルーザー(意味:巡航(cruise) する船舶・航空機・車両)とも呼ばれます。
特徴
アメリカンバイクの特徴としては下記のとおり。
- 低く、ホイールベースの長い外観をもつ
- Vツインエンジンを積む
- ロングツーリングに適している
低く、ホイールベースの長い外観をもつ
このタイプのバイクも外観に特徴がありますが、全体的に車高が低く、ホイールベースが長い形状をしています。
※ドラッグスター400 Yamaha HPより引用 (2018年時点で生産終了バイク)
また、ハンドルが広く開いており、足を置くステップも大型のものが採用されており、リアシートについても十分な広さを持ったうえで、水平に取り付けられているためタンデム用途にも向きます。
Vツインエンジンを積む
※ドラッグスター400 Yamaha HPより引用 (2018年時点で生産終了バイク)
多くのアメリカンバイクがV型2気筒エンジンを採用しています。
これがアメリカンバイクの特徴でもある『ドッドッドッド・・・』という排気音にも関係しているのですが、元々の発端であるアメリカ製バイクがVツインエンジンを採用していたことが起因となっているようです。
ただし、もちろんこれに限らず、最近発売されたホンダのREBEL500は並列二気筒エンジンを搭載していますし、過去Kawasakiから発売されていたエリミネータ250SEはZZR250と同じ並列二気筒エンジンを搭載していました(ちなみにこのエンジンは、当時最高出力40PSを誇るスポーツチューンエンジンであったため、アメリカンにもかかわらずかなりの速度が出せるという不思議なバイクでした)。
と、一部例外もありますが、アメリカンといえばV型2気筒エンジンが基本であり、もしアメリカン特有の排気音を楽しみたいのであれば、エンジン形式には注意しておいたほうが良いと思います。
ロングツーリングに適している
元々がアメリカ大陸を走るためのバイクということで、快適性については折り紙付きです。
ゆとりのあるライディングポジションに加え、ハンドルをワイド化することで、手のポジションも楽となり、また、低速域を強化したエンジン特性も相まってロングツーリングに適した車体構成になっています。
リアシートに関しても、地面と水平かつ十分な座面が確保されているため、タンデム走行も快適にこなせます。
欠点は?
では、アメリカンバイクの欠点についても挙げておきます。欠点と書いていますが、利点を出すために捨てられたポイントで、そういうコンセプトなので仕方ない、というものです。
- 車重が重いバイクが多い
- ワインディング等スポーツ走行には向かない
- 高速道路を走行するときは走行風を全身で受けてしまい、疲労が溜まりやすい
車重が重いバイクが多い
アメリカンバイクはSSバイクのようにアルミパーツを多用することはなく、基本的にスチール、ステンレスが採用されていること、また、タイヤもかなり太めのものが採用される傾向があるため、通常のバイク(ネイキッド)と比べて車重が重くなりがちです。
例えば、標準的な400ccバイクの車重が大体200kg前後なのですが、ドラッグスター400は、車重が250kgに近づきます。1000ccを超えるアメリカンの重量を調べてみると、350kg(BOULEVARD M109R)ほどもありました。
この重さは、一度走り出してしまえば安定感を出すことに寄与するのですが、停車中や低速走行時には取り回しの悪さや押し歩きのし難さなど、負の面を感じることが多くなります。特に女性の方は、バイクの取り回し方法について、ちゃんと身につけておかないと、なかなか苦労するかもしれません。
ワインディング等スポーツ走行には向かない
重量が重いことも理由の一つですが、車体構成的に車体を左右に振るスポーツ走行には向きません。先述したステップやマフラーが地面に近い位置にあるため、車体をある程度傾けると、地面と擦ってしまいます。
これ、スポーツ走行しなければいいんだろう?と思うかもしれませんが、普通にワインディング路へ行っても擦るレベルです。実際友人のアメリカンと山道を走った際は、カーブの度にステップを擦っていて、かなり走り辛そうでした。
なので、アメリカンを選ぶ方、または一緒に行動する方は、通るルート、目的地には十分注意する必要があります。ワインディングを走りたい、自分の思い通りにバイクをヒラヒラ乗りこなしたいという方は、ネイキッドかSSをどうぞ。
高速道路を走行するときは走行風を全身で受けてしまい、疲労が溜まりやすい
ロングツーリングに向くと描きましたが、実は高速道路の長距離走行にはあまり向きません。
というのも、高速走行時にライダーとなって大きな問題となる、走行風による抵抗を遮るカウル等は装備されていない(一部ハーレーには大型のフロントカウルが装備されていますが)為、疲労が溜まります。
また、ゆったりしたライポジは、その走行風をまともに受けてしまうため、同じくカウルを持たないネイキッドバイクよりも走りにくいと感じるでしょう。
ということで、あくまで、北海道のような果てしない直線道路を低速+αくらいの速度で流すのが一番心地よいです。
まとめ
ということで、アメリカンについて解説させて戴きました。
おそらくアメリカンを選ぶ方は、個々の性能や構造云々ではなく、見た目に惚れた、あの音がイイ!という方がほとんどだと思いますので、先日書いた通り、アメリカンにビビッと来たのであれば、これを選んで損はないと思います。
欠点の項目3個目に挙げた項目だけは、注意してください。
もしヒラヒラとバイクを操りたい、ワインディングを責めたいと思っている方は選ぶと後悔しますので、そういう目的の方は少なくともアメリカンやクルーザーは選んではいけません。気合でカバーできる云々ではなく物理的にスポーツ走行が難しいです(; ・`д・´)
以上!
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